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100%女目線で選ぶスポーツ漫画 【第2位】

この記事は、前回からの続きです。

さてさてみなさん、漫画読んでますか?

昨夜も漫画を読みながら寝落ちし、枕元から読みかけの漫画が床に落ちる音で目覚めた絶好調の私です。

前回の投稿から続きを読みに来てくださったアナタ、暇ですね。
いやいや、本当にありがとうございます。

長ったらしい前置きは好かないので、間髪入れずに第2位の発表へ進みたいと思います。
(100%女目線て何よ?と気になる方は前回へGO!)

どーーーーん!




第2位 「ちはやふる」  末次由紀


※ここから先はネタバレを含みます。


競技かるたはスポーツだ!という認識は、この漫画のお陰で世に浸透したと思う。

というか、この作品を読む限り、かるたは一般的なスポーツ以上に人間の持つありとあらゆる身体能力が試される競技だ。

毎度札を覚え直す記憶力、音になる前の音すらも聞き分ける聴力、反射神経、狙った一点を払う正確なフォーム、続けざまに何戦もこなす体力と集中力、、、こんなスポーツが他にあるだろうか。


ただし、この漫画の凄さはかるたという競技の特殊性にとどまらない。

恋愛要素も強いので「青春ストーリー」なんてよく評されているけど、そんなのも副次的要素でしかないと私は思っている。
作品は現在も連載中で、私は新刊が出る度に購入している。そして毎回同じ点に感服しっぱなしという状況がもう何年も続いているので、今日はそのことをお伝えしたい。



まず一点目は、どんだけ餅屋がいんねん!とツッコミたくなる専門性。

「餅は餅屋がモットーです」とか作者も公言しているくらいだけど、かるた名人たちの身体能力を徹底解明せよ!的なテレビ企画なんかが出てきた時は、もうこれ絶対考えてるの男じゃない?とか思っちゃう。一体何人のブレーンがこの作品に関わっているんだろうと思う。

そもそも、作品を支える専門性という点において女性誌と青年誌では圧倒的に求められるレベルが違う。いや女性誌にだって萩尾望都然り、とんでもない世界を自らの知識量で描いちゃう天才だっているんだけど、一般的に考えて少女漫画って未だに惚れた腫れたの感覚値でなんとかなっちゃう世界だ。

でも、男性も唸る作品を創ろうと思うとそう簡単にはいかない。
のだめの二ノ宮知子もハチクロの羽海野チカも安野モヨコも、青年誌に登場した際は明らかに専門家をバックにつけてディープな世界を描いている。
ちはやふる自体は女性誌で連載されてはいるけれど、人気を得るにつれて明らかにその色が濃くなっているなと感じる。



そして二点目に繋がることだが、その深みを決して「わかるやつだけわかってね」で終わらなせないのが凄い。

名人、天才、ある境地に達した人間だけがわかるであろう感覚を一般化するのが上手い、と言えばいいのかな。なんかわかったような気になるし、わかる側の自分で良かったとまで思わせてくれる。
(ちなみにこの文章はわかるやつだけわかってねと思って書いている)。

そこが作者の才能なのかなと個人的に思います。

最後に心底どうでもいい情報ですが私は真島太一一択です。



いかがでしたか?
次回はいよいよ、第1位の発表です!

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