今日書きたかったこと
祝日の水曜日、暇だったので午後からランニングに出かけた。年末年始にたらふく飯が食えるように、お腹の負債を減らしておくため。近所の一本道を音楽も聴かずひたすら走って、それから踏切の向こうにある小川を眺めた。つがいのカモがゆっくりと川の流れに逆らって、たまに動きを止めながら穏やかに泳いでいた。
夕方、急に雨が降った。激しくはないけれど、油断しているとずぶ濡れになってしまいそうな。登山をする時のために買ったモンベルの上着がしっかりと撥水加工されていたので助かった。近くの山に霧が出ていて、それを見てなんとなく部屋に戻りたくなって、スーパーに寄って家路についた。
帰宅してすぐ洗濯機を回し、それからたっぷりと湯船にお湯を入れて風呂に入った。熱いシャワーを浴びてざぶんと風呂に浸かっていると、ふと給湯器が目に入った。風呂の温度がいつのまにか普段より2度低い41度になっていて、どおりであんまり汗をかかないな、と思った。ピコピコと給湯器を操作して温度を戻し、循環口から出てきたお湯を足の裏で受け止めた。その熱さをいちばん感じる場所で味わいたかった。新聞には増税と戦争の話が載っていた。
しばらく経つと、追加されたお湯が湯船に染みわたり、少しずつ身体も火照ってきた。たかが2度、されど2度だ。地球の温度だって2度上がれば環境がガラリと変わってしまうものだし。
最近は毎日のように芸術品を攻撃する環境活動家のニュースが流れている。それに対する社会の反応を見るたびに、もはや気候変動は止められそうにないなと落胆する。僕はテロリズムに走る環境活動家も見ていられなかったし、かと言って他人事のように彼ら(多くの場合は彼女ら)のヒステリックさを嘲笑う人々の側にも立ちたくなかった。グレタのことは個人的には好きだ。国際社会に向けて「How dare you!(よくもそんなことを!)」と叫ぶ姿が忘れられない。彼女の存在は、そう遠くない将来、われわれがそう糾弾される日のことを予見しているような気がする。よくもそんなことを。よくもこんな日々を。
今日書きたかったことはこれだけだ。
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