ヒオカ

95年生まれ。ライター。デビュー作『死にそうだけど生きてます』(CCCメディアハウス)…

ヒオカ

95年生まれ。ライター。デビュー作『死にそうだけど生きてます』(CCCメディアハウス)9月1日発売 【連載】 婦人公論「貧しても鈍さない 貧しても利する」 講談社 ミモレ「足元はいつもぬかるんでる」 4月より専業ライター。 お仕事依頼はTwitterのDMまで。

マガジン

  • 貧困家庭育ちの実体験

  • 春休みチャリティー勉強会2020

    • 3本

    コロナによる不安や所得の冷え込みを払拭する為に、ほぼ2週間オンライン勉強会を開催します。その名も #春休みチャリティー勉強会2020 🌸 一斉休校、数多くのイベントキャンセルによる所得の冷え込み、長引く在宅勤務。平穏ではない状況の今だからこそ「たのしいインターネット」ですこしでも笑顔や経済をまわしたい。そんな企画です🌸

最近の記事

【5月1日刊行記念トークショー開催】

先日出版した2冊目のエッセイ「死ねない理由」の刊行と、坂口涼太郎さんの連載エッセイ「今日も、ちゃ舞台の上で踊る」の開始を記念して、トークショーを開催します。 【日時】5月1日(水) 19:00〜 【場所】代官山蔦屋書店 チケットはこちら https://store.tsite.jp/daikanyama/event/humanities/40017-1053190419.html 事前申し込みで配信andアーカイブの視聴も可能です ご一緒する 坂口涼太郎 さんは、本当

    • 引っ越しとご報告

      https://ameblo.jp/hioka35/entry-12799682119.html

      • 本を読みたいけれど買えない人に本を贈りたい

        この度、9月1日にCCCメディアハウスより、初めての著書『死にそうだけど生きてます』が刊行になります。 そこで、読みたいけど、でも1500円+税を出すことが難しいという方5名様に本をプレゼントします。 なぜプレゼントしようと思ったかというと、自分自身がかつて、「新品の本が買えない」子どもだったからです。 1500円の価値は人によって違います。 1500円あればご飯が何回食べられるだろう。 1500円払ったら、病院行くのを1回我慢しないといけない。 そういう状況の方もいらっし

        • 就活はオフィスのにおいも考慮、消臭剤で吐き気。嗅覚過敏の日常

          最近立て続けに消臭剤を買ったその日に捨ててしまった。 私は嗅覚が異常に敏感だ。わずかなにおいも敏感に感じとる。 我が家はワンルームだ。部屋の中に台所があるため、生ゴミの処理を怠ると布団の上場で臭いがやってくる。 生ゴミの消臭剤を店頭で見つけ、柑橘系のにおいだったため、そこまできつくなだろうとおもい購入してみた。 しかし、あけた瞬間香料のにおいが鼻を突いた。 そのにおいに酔って、耐えられず、その日のうちに捨ててしまった。 また、トイレのにおいも悩みの種だ。空間消臭だと無香料

        【5月1日刊行記念トークショー開催】

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        記事

          【情報提供お願いします】中嶌晃太さんと言う編集者を探しています

          ちょっと困ったことが起きて、中嶌晃太さん(@Kouta_Naka1988)という編集者を名乗る方の情報を探しています。 ことの経緯を書きます。 現在出版社にお勤めで、夏に独立してメディアを立ち上げるため、ライターを探しており、私の生理の貧困に関する記事を読んで、是非寄稿をお願いしたい、という内容のDMをいただきました。 1度オンラインでお話しましょうというと打診しましたが、コロナで入院中でできないので、退院したら会いましょう、と返事が来ました。 7月上旬には編集を完了したい

          【情報提供お願いします】中嶌晃太さんと言う編集者を探しています

          西成での野宿経験者の声明~新今宮PRnoteを受けて~

          先日、島田彩さんによる、新今宮(西成)でのホームレス状態にある人とのでのコロナ禍デートの様子を書いたnoteが炎上しました。その記事は、大阪市の「新今宮エリアブランド向上事業」という取り組みのひとつとして、電通関西支社を通して依頼されて書かれたものでした。 そして、最近、当事者は気にしていない、といった趣旨の記事も公開されました。 しかし、一貫してこの記事に異議を唱える当事者はいます。 今回は、西成で野宿(ホームレス状態)を経験されたDiceさん(48歳)が寄せてくださ

          西成での野宿経験者の声明~新今宮PRnoteを受けて~

          ホームレスとデートの記事の残酷さ~貧困消費と感動ポルノ~

          先日こんな記事を目にした。 西成区、新今宮という土地でホームレスの方とデートするという内容。 読んだ感想は、残酷だな、これに尽きる。 「西成」と聞けば関西の人でなくても、多くの人はどのような土地であるかは想像できるだろう。少なくとも関西でその名を知らない人はいない。 その土地の特性の説明についてはほかに譲る。知らない人は調べることをお勧めする。(その前提があるかないかで、また印象がさらに変わる) ”無自覚の特権層”である女性が、日雇い労働者の町に繰り出し、あくまで対

          ホームレスとデートの記事の残酷さ~貧困消費と感動ポルノ~

          生理の貧困は単体で取り上げられるべき問題です。生理の貧困叩きに反対します。

          現在、わたしはノンフィクションライターの立場で生理の貧困問題を追っています。 そこで、生理の貧困の報道が加熱する中で、生理の貧困問題が誤って認識され、生理の貧困叩きが始まっていることに危機感を抱いています。 わたしが問題視しているのは、 生理の貧困が、経済的困窮のみから起きること誤解される報道が続いることです。 コロナ禍の貧困で女性がナプキンを買えなくなっている、と、無理矢理コロナや学生の貧困と結びつけ、センセーショナルに煽る報道に異議を唱えます。 生理の貧困とは、生

          生理の貧困は単体で取り上げられるべき問題です。生理の貧困叩きに反対します。

          25歳の私が、"未来ある若者"という言葉に感じるモヤり

          子どもは国の宝だ 未来ある若者が、、、 そんな言葉に、最近もやもやしている。 前提として、それらの言葉は正しいと思うし、間違っていないと思う。 ただ、 「自立して社会に貢献する大人」になれなければ自己責任論を振りかざされるこの国の風潮に、辟易としているのかもしれない 大人は、その未来を生きている大人になると宝じゃなくなってしまうの? 若者と中年だと価値が変わるの? いや、そんなへ理屈が言いたいんじゃない。 でも、貧困問題を追うライターとして感じるのは、大人の

          25歳の私が、"未来ある若者"という言葉に感じるモヤり

          自己責任論入門&生存バイアスの作り方

          自己責任論者になるにはステップ1 まず、生まれながらのスタートラインは、全員同じだと考えましょう。 貧困家庭/中流家庭/富裕層 どの家庭に生まれてもスタートは同じです。 親が病気?親族に要介護者がいる?そんなの関係ありません。 ステップ2 すべての結果は努力によって生まれると考えましょう 貧困から抜け出せない?それは努力不足で、あなたが怠惰だからです。 会社でパワハラに遭い鬱になった?それはあなたの我慢が足りないからです。 ステップ3 勤勉でまじめな納税者は

          自己責任論入門&生存バイアスの作り方

          貧困学生に対して、でもスマホはあるんでしょ?という大人の心理

          先日、#生理の貧困が話題になった。 「#みんなの生理」が高校生以上の学生を対象に、「生理の貧困」についてインターネット上でアンケートを行ったところ、3月2日時点で671件の回答があり、過去1年間に「経済的な理由で生理用品を買うのに苦労した」という学生が、20%にのぼることが分かりました。また、「生理用品を買えなかったことがある」と答えた学生も6%いたということです 連日テレビでも取り上げられて、やっと問題が可視化されたのだ。 しかし、やはり、背後にあるそれぞれの複雑な背

          貧困学生に対して、でもスマホはあるんでしょ?という大人の心理

          毎日ひーひーはーはーだ!深夜の叫び

          私はかっこつけれないし、ぶっちゃけないとつぶれてしまうので、タスク山積みのくせに今の心境をここにぶつけます。 忙しい人は忙しいと言わない。 忙しい人ほど早く返信する。 てきな!あの!意識高い系のビジネスツイートよく見るけど! 忙しいときくらい忙しいって言わせてよ 😭 ※以下色々言いますが、今ライターの仕事できて夢に迎えてとっても幸せです! 9月に適応障害と診断され、 2か月ほど、何も手につかない日々が続きました。 バズりに伴う中傷や付き纏い、初めての一人暮ら

          毎日ひーひーはーはーだ!深夜の叫び

          振袖を着れない子どもたち〜貧困家庭の成人式〜

          ーちょうど5年前の今頃、私は成人の日を迎えた。殺風景な田舎道に不釣り合いな色とりどりの花模様が浮かぶ。 お世辞抜きに、艶やかで、笑顔が光って見える幼なじみたち。 「わぁ、似合ってる!めっちゃ綺麗だね」 そんな言葉をかけると、友達は「ありがとう」と微笑んだ。 一緒に会場に入ると、受付のスタッフに迎えられる。 そのスタッフの姿を見た時、私の心は動揺した。 リクルートスーツ姿の女性スタッフと、私の服装が同じだったから。ー 成人式を迎える半年くらい前からだろうか。 大学の友達の間

          振袖を着れない子どもたち〜貧困家庭の成人式〜

          ないものにされる痛みを可視化するーー『メイドの手帖』と「書くこと」について

          私は、父が精神障害を抱えて障害者雇用やアルバイトを点々とし、時に無職という環境で育った。地方の貧困家庭で育ち、生い立ちから貧困の渦の中にいた私は、『メイドの手帖 最低賃金でトイレを掃除し「書くこと」で自らを救ったシングルマザーの物語』を読みながら、冷たい記憶が呼び起され、とても胸が痛かった。国も違えば立場も違う彼女の物語だが、貧困の沼で喘ぎ、次から次へと降りかかる困難に翻弄される姿は、あまりに共感する部分が多かった。そこで抱く感情や陥る精神状態が酷似していたからだ。『メイドの

          ないものにされる痛みを可視化するーー『メイドの手帖』と「書くこと」について

          21時今日泊まる家がない、の最適解は?

          夜、0時を過ぎた頃。 乱暴に部屋のドアを叩く音がする。 気のせいかと思いつつ、PCと向き合い仕事をする。 しかし、やはり気になり不意にドアを開けてみる。 するとそこにはものすごい形相をした中年女性が立っている。 「うるせぇんだよこらぁぁぁぁぁ」 すごい剣幕でそう怒鳴る相手に、私は言葉を失って立ち尽くした。 あまりの衝撃で心臓が突っ張るのがわかる。脈打つ音さえ聞こえる。 「下の方ですか?」 絞り出した言葉も前のめりに吸収され、また怒鳴られる。 話が通じないまま、その人は

          21時今日泊まる家がない、の最適解は?

          バズったらこんなクソリプが来ました 〜こうして当事者の口はふさがれていく〜

          以前出した「私が普通と違った50のこと~貧困とは選択肢が持てないということ~」の記事がバズり、想像以上の反響がありました。メッセージをくださった方々、本当ににありがとうございました。一つひとつ目を通しては涙しました。救われた、なんて言葉もいただきましたが、救われたのはこちらのほうですよ。 クソリプが来ました当事者が声をあげると、必ずといっていいほど”クソリプ”というやつがくるというのは、ほんとうだった。 私は人生初バズだったのでかなり疲弊したし消耗した。DMでつきまとわれ

          バズったらこんなクソリプが来ました 〜こうして当事者の口はふさがれていく〜