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理論はオリジナリティーを導いてくれるガイドブックだった

音楽理論を理解することを、少し遠ざけていました。しかし、改めて読んでみると、オリジナリティーを導いてくれるものだとわかりました。

音楽って不思議なもので、理論を知らなくても、作れてしまいます、演奏もできてしまいます。自然とメロディーを奏でたり、体が動くリズムを作り出したり、理論に合っているかどうかを立証しなくても、音楽は充分に成立します。

そして、楽曲を作る行為であったとしても、聴いたこと体験したことを知識(手がかり)にして、その知識に
 アレンジを加え
 取捨選択し
 創造を膨らませると
作品ができます。出来てしまいます。

ただ、遠ざけていた「理論」を知るとですね、音楽の成り立ちや仕組みがよくわかり、かつ、オリジナリティーを導いてくれるものだとわかりました。

例えば、コード進行ひとつとっても、私の好きなカントリーミュージックは、理論で言うメジャースケール一辺倒です。他にもたくさんのコード理論があるものの、それだけ・そこの部分だけを使っていることがわかります。ちょっと違う視点で言うと、ジャズが好きな人は不協和音が好きな人、わざと不協和音を操作したりすることもわかります。

自分の音楽には不要なものも多く載っているんですが、それらを知識として持っていると、自分の音楽に意味付けをしてくれる。いろんなところに導いてくれる
「ガイドブック」だったんだということに、気がつきました

音楽制作をし始めたから、動き出しながら読んでみたから、余計にそう感じ得たのかも知れません。

坂本龍一さんは、こんなことを言ってました。
 『勉強するってことは過去を知ることで、過去の真似をしないため、
  自分の独自的なものを作りたいから勉強するんですよ。』
  川村元気さん著「仕事。」から引用

いいこと言いますよねぇ (唸る)

オリジナルであるために過去を勉強する。自分との違いがわかる整理ができる。
そこにガイドブックという後ろ盾もあると、知っているからこそ正しく逸脱する事もできる。


それでは聴いて下さい
そんな先人には至極恐縮な知識を基に、創造を加えて出来上がった作品
「桃山イチ 移り行く全てのこと(アルバム 今日の日になる 内)」


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