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これからの薬剤師は「副業」を考えるべきなのか。

割引あり

まずは、新卒薬剤師の給料の多さなどでの比較は無しに、
一般論で「副業」を考えてみよう。

「副業保有が労働者の就業姿勢に与える影響(門 美月,2022)」によると、社会的には、安定していると思われる正規雇用者が、副業で成功するには、まず、時間的な余裕があること、そして十分な賃金を得ていることが必要になると思われる。そうでなければ、副業はメリットもないと言われている。

(薬剤師とは限定せず)年収800万円未満の正規雇用者が副業を保有した場合、

年収 800 万円未満の正規雇用者においては、勤務時間の自由度が仕事への熱心さを向上させ、 仕事と家庭との両立ストレスがある場合に仕事への熱心さを低下させることが分かった。

門 美月 2022 https://doi.org/10.34391/works.62.0_1


要するに、800万円未満の年収がある正規雇用者の場合、比較的自由な時間が増えると、自然と副業に手を出しやすくなる(時間的余裕)が、その仕事が時間を圧迫し、家庭と仕事の両立にストレスが生じる場合、仕事(本業)への熱意を低下させてしまうことになる、ということだ。
本業も、副業も共倒れになってしまう可能性があるのである。

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