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第二回シュンタックス文学賞〜書評&結果発表〜

GGST初心者サーバーにて、えださん主催でnote投稿イベントが行われました。テーマは「推しについて」詳細は下記リンクからご覧ください。


過去にnote投稿イベントを行ったご縁もあり、僭越ながら書評を書かせて頂くこととなりました。作者様名は割愛させて頂きますので、ぜひリンクから記事本文をご覧下さい。


第二回シュンタックス文学賞 大賞 イリュリア連王国第三連王「ダレル」に感じた魅力

格闘ゲームは構造上「プレイアブルキャラクター」という概念が存在します。ゲーム本編で使用、操作できるキャラクターという意味です。操作することで、動きやセリフ、他キャラクターとの短い掛け合いでそのキャラクターの人格や魅力が浮かび上がるようになっています。逆に「操作はできないけどストーリーや背景に登場するキャラクター」を非プレイアブルキャラと表現します。

今回書かれた「ダレル」は後者です。ストーリーを読まず対戦をメインコンテンツとして遊ぶ方は存在を知らなかった〜なんてことがありえます。その背景があるなか、キャラクターの魅力と深い愛情が丁寧に書かれていたことが得票に繋がったのだと思います。大賞おめでとうございます!

ギルティギアシリーズ、特にGGSTは濃厚なストーリーモードが特徴で、対戦以外のコンテンツ強度も高いと感じます。それでも非プレイアブルキャラはどうしても登場が少ないです。少ない素材を噛み締めて味わう姿勢に脱帽です。


準賞 推すことへの覚悟

GGSTを象徴するキャラクターの1人と言えるでしょう。強烈で個性的すぎる立ち振る舞いでやっぱり人を狂わせる男、ハッピーケイオスに対する熱いメッセージ。準賞おめでとうございます!

GGSTのまるで吹っ飛ぶ合法麻薬のような面白さについてもその通りだと思いますし、ケイオスに対する顔が良いダメホストという表現は深く頷きました。も〜〜ケイオスは私が居ないとダメなんだから〜〜ドンペリ10本開けとくれっっ!!と金を注ぎ込みたくなる気持ち、分かる。関わらない方が幸せなのにカッコよすぎてこっちの人生を狂わせてくるし、本人は何も気にせずグラスの氷とか観察してる。でも好き。ケイオスにハマる人はホストにハマる(論理の飛躍)

キャラクターとしても濃いのに、対戦格ゲーとして見た時も超特殊で高難易度な存在。難しい操作が多いですが、できるようになるとキッチリ応えてくれるパワーを秘めています。濃すぎるぜハッピーケイオス。

副賞 星川賞

ハッピーケイオス。とても強烈で魅力的なキャラクターなのですが、説明が難しい難解な設定と人格です。そのケイオスを「自己存在の揺らぎ、アイデンティティの拡散」という視点から語る切り口の面白さに惹かれました。副賞おめでとうございます!

発達心理学的に言うと青年期、中高生〜大学生くらいの時期に自分はどうなりたいのか、何になれるのかというアイデンティティの確立とそれを保留するモラトリアムが発生します。己を定め生き方を選ぶということは、それ以外の選択を切り捨てるということでもあります。多くの人がそうやって自分の人生を決める訳ですが、ケイオスが辿り着いてしまった場所は……えっ何このキャラカッコよすぎじゃない?

ネタバレを考慮してブレーキを踏んでいるのもオタク仕草として好印象で、GGSTを知らない人が「えっ格ゲーなのにそんな複雑なキャラ居るの?」「結局ケイオスってなんなの?」と興味を持つキッカケになってくれたら嬉しい。そんなパワーと可能性を感じる素敵な記事でした。すごいキャラなので格ゲーやらない人にも知って欲しい。

投稿記事

※書いたのに掲載されていない!等抜け漏れがあったら教えて下さい。

格ゲー=難しくて新規が入りにくい というイメージが根強いですが、実際は新たに始める方が居て成り立っています。とりあえず始めるキッカケが重要であること、見た目の魅力は大きな理由になること、何よりシンプルなスタートガイドの必要性が伝わってきます。

教えてくれる人も練習相手もいる。ディスコードサーバーやコミュニティの存在意義を感じて優しい気持ちになれました。

他ゲームのコラボが格ゲーデビューのキッカケになるし、コミュニティをフル活用して楽しむやり方もあるんだと示唆に富んだ内容。自分は初心者だから…と遠慮してしまうのではなく、うぉ〜初心者だから教えてくれイベントにも参加するぞ〜と積極的に前に出ることで結果として効率よくゲームを楽しめるしQOLも上がっているように感じます。アグレッシブさが伝わってきます。

対戦要素があるゲームだと性能によってキャラの魅力が変動したり愛憎も産まれる。分かる。通常技がイケメンに見えてくるし脳内で技同士の学園ラブコメが始まることもある。そうなんです(書いてない)

格闘ゲームの特徴で、対戦ゲームとしての魅力とキャラクターの魅力にグラデーションがかかっている領域があります。その両方に触れている視野の広さと理解の深さ、流石です。「このキャラが好きだから他は使わない!」という遊び方もアリなのですが、それだと勿体無い部分があります。人間関係と一緒で、色々な人と交流しておいた方が人生攻略の幅が広がったりします。

他のキャラにも触れることで自分が好きだったキャラの魅力を再発見することもあるし、ゲームとしての理解が深まって結果楽しめるようになったり、浮気が本気になってキャラ選びに苦しんだりします。恋愛と一緒ですね。いや知らないけどそうらしい。えっそうなの?ねぇ?

画像添付が親切でとても見やすい。技モーション、グラフィック、演出とアーク得意の「ケレン味」がたっぷり詰まったキャラクターの魅力をしっかり捉えていると思います。我々が普段目にするおにぎりの評価も上がる。コスパに優れた最強の携帯食なんだ(過言

デザインも設定もまさに和洋折衷ですし、格ゲー的に見ても暴力的な必殺技を振り回すアメリカンスタイルと急に静かに間合いを測り一太刀を狙ってくるジャパンサムライスタイルを使い分ける必要があります。そこまで計算して作ってるのアークシステムワークス?

性能と見た目で人を狂わせる女ラムレザル(語弊のある表現) クーデレと子犬は相性が良い。ラーメンと餃子。本当にそう。そして対戦で発生するネガティブな側面にもしっかり立ち向かっていて良いです。

文句を言ってくる奴は、仮に同じキャラを使っていても「戦い方が汚い」とか「マナーがなってない」とか幾らでも言えます。自分に負けた相手が文句を言っている時は「えっつまらないなら私が使うキャラ変えた方が良いのかな…><💧」等と考えてはいけません。「喋る死体は珍しいずぇ〜〜!」と破壊を楽しみましょう。それくらいの精神性の方がゲームは楽しいですし、きっと人生もそうです。地獄でアンチスレでも建ててるんだな!と勝ちまくって下さい。

ギルティギアシリーズ、そしてカイキスクの歴史の長さと重さが良い思い出に込められている。若い頃は重く感じなかったのに、いつからか時の流れに質量を感じるようになった気がする。でも人生の中で長期間触れ続けられる作品があるって素敵やん、と自分を肯定したいですね。

私もカイキスクとの付き合いが長いので、カイデズ結婚騒動の時に起きた戦争が懐かしく感じます。あの時できた右手の火傷痕は消えていません(嘘) グッズのクオリティが上がったのも本当にそう。深く頷きました。時の流れ…


やっぱり人を狂わせる男。なんでこんなに難しいことさせられるんだよこのキャラ!という怒りがいつのまにか愛情に変わってたりするので恐ろしいです。

格ゲー経験者ならまだしも、ケイオスから本格的に格ゲー始める方々の精神力には脱帽します。車の運転で言うと、他のキャラがオートマならケイオスは常時坂道発進を要求されるマニュアル車みたいなイメージです。やる手順も操作箇所も明らかに多いし異質。ミスると即後ろの車にぶつかる。

アークキャラは設定上手を抜いて戦っているキャラが多い印象です。「本気を出すと国が吹っ飛ぶレベルで被害が出るから抑えてる」「自身が強すぎるので退屈していて、喧嘩遊びをしたいから手加減してる」「普段は手を抜いて、コインを当てたらちょっと気合い入れる(何言ってるんだ?)」等。そういうの好きな人はギルティギアだよ(雑なプレゼン

前回の投稿イベント記事でたっぷりと愛情を叩きつけているのでそちらの記事も合わせて読むことを推奨、名文です。人を狂わせる男ハッピーケイオスの技に焦点を合わせており画像付きで見やすいです。モーションからもキャラクター性が滲み出ており良いですね。良いダシが取れます。

「キャラクターが好き」「好きなキャラクターを動かしたいから格ゲーをする」シンプル且つ強烈なモチベーションで怒りに飲まれながらも格ゲーを続ける姿勢、素晴らしいです。

薄汚い洞窟で冒険者を襲って生き延びているだけの我々無名雑魚格ゲーおじさんにもそんな真っ直ぐなモチベーションがあったはずなんです。ベテランのみなさん、初めて狙って昇龍拳をヒットさせた時の喜び、忘れちゃってませんか

「自分の好きなキャラの共通項」を切り口に書き出す形が面白い。自分もやってみよ〜と真似したらキャラの湿度がやばかったのでやめました。

ケイオスは設定が込み入ったキャラである為、語れるポイントが多く多角的に掘り下げられる強度を持ったキャラだと思います。全てに絶望しているようで誰より人類に期待しているようにも見えるし、全力でふざけて生きているようにも死ぬために全てを捨てているようにも見える。個人的にはザーサイが好きそうってイメージが強い

武器の銃が『月の剣』って名前の時点でかっこいいんですけど、じゃあ他のキャラの武器はどうなんだとか、旧作キャラの銃は関連してるのかとか、神器ってなんだっけとか。このキャラをキッカケにオタクトークしたくなるのでみなさんもぜひ。

たぶん多くの人が「イジってもよさそう」と判断する男、レオへの深い愛情が読み取れる良い記事です。

声も動きも性能も全てがやかましく、格ゲー初心者はもちろん経験者も「なんだこのキャラ?!」と言いたくなるようなデザインになっています。笑っちゃうか、不快すぎてキレるかの2択。その一方でキャラ的には超真面目で人格者だったり、でも見栄っ張りだったり、格ゲー面でちゃんと勝とうと思うと動きが手堅くなったりとギャップが激しい。ギャップが悪い方向に作用している気がする。

「背面を向けて闘う剣術」というワードにワクワク感を覚える武術マニアのあなたにぜひ見てほしいキャラ。そうなる?!の連続です。八極拳の靠みたいな形が多い思うじゃん?


終わりに

皆様記事投稿ありがとうございました。イベントをキッカケに記事が増え、格ゲーに興味関心を持つ人が増えたり、プレイヤー同士の交流接点が増えてくれたらとても嬉しいです。やりすぎるとクレームがきたりSNSでブロックされたりするのでその辺は各自の責任で頑張って下さい(?

イベント外でもいっぱい記事を書いておくとファンが増えて有利になるので、普段から気持ちを文字に残しておくことをオススメします(急に汚い助言)

※書いたのに載ってないぞ!などの漏れがあったら教えて下さい、加筆させて頂きます※

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