
備忘録 1万RTを超えてバズると起きる現象と記録
お恥ずかしい限りですが、Twitterでバズってしまいましたので腹を切って詫びます。
該当ツイートが下記です。内容はしょうもないです。
ゲーセンの格ゲーおじさんから学んだことは多数あるけど、1番心に残っているのは当時高校生の自分に連敗したおじさんの捨て台詞「うちの嫁さん、おっぱい大きいんだよね」です。相手の劣等感を最小限の手数で煽る、高度な技術だった。連勝がただ虚しく感じた。最悪の気分だった。
— 星川実業/くそまゆげ (@hosikawazitugyo) May 25, 2023
これが??
たぶん今後経験しないと思うので、記憶があるうちに情報と素直な気持ちを残しておきます。
ちなみに、サムネイルは我が家のカメです。

当日のツイートの背景
前提として私は格ゲー中毒者であり、意識がある時は大体格ゲーのことを考えています。特に最近は、格ゲーを教わりたい、或いは初心者で最近始めたという方からフォローを頂いていたので、ツイートを監視していました(怖がらないでください。恐怖に立ち向かえ)
そうすると、特定の状況を解決できなくて悔しい、キレそうという怨嗟の声が目に入ったので、教えたがり妖怪として声をかけそうになります。
しかしそれが嫌がられると理解しているので我慢します。自分が初心者だった頃はどうしていただろう?と記憶を辿ります。
私が格ゲー初心者の頃は、学生でゲーセンが主戦場でした。「弱いのに馴れ合うのはダサい」みたいな風潮が強かったので、誰かに教わることもせず黙々やってました。それでも、常連の動きから学んだり、一言二言短い会話でヒントをもらったことはあったなと思い出します。
今度は自分が、そんな感じでぼんやりしたヒントを呟けたらいいのかな?とツイートします。それが下記
ギルティギアACの頃、ミリアの崩しが見えなすぎて嘆いていたら、常連のおじさんから「見えないものを見ようとするな」と助言され、ハッとしてHS暴れ(使用キャラロボカイ)を混ぜてリターン差で勝つことができた。お礼を言おうとおじさんを見たら「見えるわけねぇだろ削除しろクソキャラ!」ってキレてた
— 星川実業/くそまゆげ (@hosikawazitugyo) May 25, 2023

このおじさんとはしょっちゅう対戦していたが、当然名前も知らないし、短い会話しかしない。ゲーセン内で会っても無言で即対戦を始めるけど、ゲーセン外で会うと互いに苦笑いして軽く会釈する。そんな不思議な関係性です。
自分一人で上手くなった気でいたけど、現場で仕事を覚える職人みたいな感じで、色々な学びを得ていたのかもなぁ。と思いを馳せます。
ゲーセンには本当に色々な人がいて、「弟夫婦の家で居候しているからネットが自由に使えないおじさん」と連戦して意気投合して明け方3時まで外で談笑したり、「大仏の仮面をつけてダンレボで踊る常連」が私のことを一方的に知っていて怖かったりとエピソードに事欠きません。
その中で、例のおじさんの言葉が蘇りました。

これは本当に効いた。小学生時代から一緒に格ゲーをやってた友人が「格ゲー強くてもモテないじゃん!一緒にバンドやろうぜ!俺はモテたい!」と楽器に目覚めた頃だった。
私はそういった誘惑を全て断り、格ゲーに没頭するのがゲーマーとして正しい姿勢で、それが美しいと思っていた。確かに格ゲーをしていても見返りはないかもしれないけど、対戦の狂った面白さに身を投げていたかった。
しかしギターを始めた友人は格ゲーがすっかり弱くなり、代わりにかわいい彼女が出来て童貞を捨てて自慢された。一緒に遊んでいた友人らも「勝てないからもうやらないわ」とどんどん消えて、私は知らないおじさんに台パンされながら勝ちを重ねていた。俺はどこへ向かうんだ……?という小さな迷いの声に耳を傾けないようにしていた。
そこに上記のおじさんのクリティカル煽りだ。本当に、席から動いたら崩れてしまいそうだった。それでも唇を噛み締め、レバーから手を離さず、今も格ゲーを続けている。人としては狂っているかもしれないが、ゲーマーとして背筋を伸ばした自分を誇りたい。
「煽りはブーメランになるような、楽しめるものにしよう!」なんて言う優しい理論が出回っていて素晴らしい限りですが、煽りの真髄は相手を殺める必殺の刃であり、訴訟スレスレの場所に真の煽りはあるのでしょう。痛みで学ぶことが出来たのは幸福でした。次は俺が刃を握る。お前の家族の手足から先に切り落としてやる。
なぜかバズり出し、スマホ気絶
お昼休憩を終え、次の仕事を片付けてスマホをチラッと見ると、通知が凄いことになっていた。20件以上の通知は「20+」と略されることを初めて知った。
なんか炎上してんの??と確認する間も無く仕事を片付けていたがスマホは熱いわ震えっぱなしだわでバッテリーが切れた。
みんな格ゲーおじさんネタ好きなの?いくらでもあるけどバズりたがりマンに売ろうか??
Twitter経由で連絡を取っている人がいるので通知は切りたくなかったが、流石に落ち着くまで通知をオフにした。RTやイイネが続く。
最初のうちは「あ!◯◯さん俺とは会話しないけどRTはするんだ!?」とか「あぁ!?◯◯◯この前かわいい子とオフイベントで写真撮ってやがったなこの野郎ふざけ略」等とアカウントを見て楽しんでいたが、2000RTあたりで確認が追いつかなくなり飽きてしまった。
そして先人達からの教えの通り、RTが増える程、所謂クソリプや、引用ツイートで気持ちよくなろうとしている奴らが増え始める。
流石に1日で治るかと思ったが2日目もリツイートは続き、4000を超えたあたりからさらに加速した。雑なリプライも比例して増える。私が好きじゃないタイプの、テンプレみたいな引用ツイートが増え不快感が強まり始める。
人生で初めて「バズっているツイートを紹介しても良いですか?」と確認をうける。
はじめまして、Webメディアのころバズと申します。「捨て台詞」強いです…(笑)こちらの投稿を当サイトのまとめ記事でご紹介、記事内容がイメージできるサムネイルとしてもご紹介させて頂きたいのですがご許可頂けませんでしょうか?宜しくお願い致します。
— ころバズ編集部 (@corobuzz_desk) May 25, 2023
何事も経験した方が今後の参考になるだろう、ということでお願いした。内心は「ころバズ?聞いたことねぇな〜」くらいに思っていたが、みんなの大嫌いなはちま起稿は当然のようにツイートを載せていた。元々好感度0だったはちま起稿の評価はマイナスになり、ころバズさんの評価がプラスになった。頑張ってください。いつか、その丁寧さが報われますように。
「捕まろうが儲かりゃ良い」な発想の漫画村やインフルエンサー的な奴らは過去に遡って存在ごと消される技術で消滅してほしい。非エリンコゲート空間追跡機
そして1万RTを超えると、RT数が切り捨てられて数値がわからなくなることを知った。ここまで来ると「2日経ってるのに飽きないの…?」みたいな感じで完全に嫌になっていた。RT数が増えてもクソリプと気色悪い引用ツイートに使われるだけで、なんのメリットも無い。これは宣伝したくなる人の気持ちも分かる。
ならばせめてメリットを生み出そう、とダメ元で要求してみた。
もうRTはして頂かなくて大丈夫なので応援イラストかカメの写真かお金をください。かわいい自撮りでも構いません https://t.co/xvaUCVwdjC
— 星川実業/くそまゆげ (@hosikawazitugyo) May 26, 2023
常々、数字を欲しがり始めたら終わりだと思っていました。視聴数やチャンネル登録数のために法を犯し人を殺すようになってしまいます。リツイート数もそうです。女性器と乳を少し晒せば一瞬で稼げるような数字の、どこに真実がある。寝言を言うな!
俺はチンポドゥ。チンポドゥ・ナゥだ。
かわいい自撮りは一件も届かずキレていますが、カメ写真を送ってくれた方が2名。本当にありがとうございました。そしてお一人の方からは「格闘ゲームに苦手意識があったが、関心を持った」と暖かいメッセージを頂きました。本当にありがたい。仮に一人でも、これをキッカケに交流と関心を産み出せたなら、虚しいRT数にも意味があったと思えます。もうAI産でも拾い物でもいいからえっちな自撮りください。
インターネット自意識老人
インターネットと言えば2ちゃんねる、という感覚の同世代の人間には伝わると思うが「インターネットに巣食うオタクとしての自意識」みたいなものがある。ウケを狙ってワケのわからない投稿はするが、一度ウケたネタを擦ったり、「そのネタ考えたの俺です!俺が元ネタです!」と声をあげる奴はダサくて気色悪い、みたいな感覚。
正体不明の誰かが爆弾を投げ込んで、フッと居なくなる美しさ(?)というか、謎の気色悪い美意識がある。
そのオタク達は全員「バズったので宣伝します!」という文化に辟易しているはずだ。例えばグッズがバズって「バズった商品はこれです!」って紹介しているとか、関連があるならまだギリギリ分かる。全然関係ないネタツイートや事故現場の動画がバズって「宣伝します!」じゃないだろ。
誰もお前に興味は無いし、むしろ「ここで宣伝してしまう恥ずかしくて頭の悪い奴が関わってるのか、見ないでおこう」とマイナスの宣伝にしかならないでしょ。と思っていたが、もう時代は変わって「アクセス数を活かして何かしらの宣伝に繋げるべきだ」とする考えが主流のようだ。
SNSはオタクの自慰広場ではなく、ビジネス兵器が徘徊するテンプレオモロ社交ダンス会場になってしまった。 知ってたけど、改めてそれを感じた。頭が悪いのはコチラだった。ンゲッンゲッポッゲッ(気持ち悪い不規則な笑い方(武器は棍棒
しかし、どちらかと言えば私はクソリプをする側の存在だ。仮にクソリプであっても、僅かでも考えるキッカケになって欲しいとか、生きてるファンは居るぞという思いを抑えられない時にクソリプをしてしまう。(応援していた強豪格ゲーマーがプロになるかどうか、職場での立場の悪さ等を愚痴っているのを見て、退いたら後悔するぞ闘ってくれー〜とクソリプ送って叩かれた。その節はすみませんでした。)
クソリプをする人間は確かにおかしい人が多いが、純粋さのある人間だったり、良い狂い方をして面白い可能性があるのでなるべく交流したかった。しかし引用ツイートで気持ちよくなろうとしている奴は大体面白くなくてやっぱり気持ち悪く感じてしまう。微妙な違いだが、自分の心の機微は大事にしようと思った。
終わりに
感想を短くまとめます
・バズっても良いことは基本的に無いが、僅かなキッカケは作れるかも
・すぐに通知は切った方が良い
・応援イラストか、かわいい自撮りをください
完