全宅ツイ不動産チンパンジー情報 第76号
■【特集】不動産営業マンはつらいよ~大手流通業者編~
あくのふどうさん(以下、あくの):新年度ですねー。新年度一発目の入札が2番札。相変わらず何もいいことないんですけど。さて、今回はフレッシュマン向けコンテンツ「不動産営業マンはつらいよ~大手流通業者編~」です。なので、野良ブローカーのハトさんは呼んでません。
峰不二夫(以下、峰):排除されちゃった。
あくの:「すべての不動産の道はFRK(※)に通ず!」というわけで、大手流通に属していたことがあったり、流通業界事情に詳しい皆さんにご登場いただき、FRKの実態に迫っていきたいと思います。まずは皆様、自己紹介をお願いいたします。
※不動産流通経営協会=大手流通業者で構成する業界団体。三井不動産リアルティや住友不動産販売、東急リバブルなどが加盟。
・FRKはどうやって案件を取っているのか
あくの:豚野郎さんと峰さんが元FRKで、つばささんが事情通ということですね。では、さっそくやっていきましょう。大手流通って、黙ってても案件が降りてくるように思うんですが、その辺はどうなんでしょう。
豚野郎:普通にポスティングしますよ。入社当時はポスティングよくやってました。大手は物元(売主側)に入りたいので売り物件を集める作業が大半でした。
峰:私も入社当初はチラシ撒いてましたね。あとは毎週末に開催するオープンルーム(業者売主物件)の確認、ネット反響の対応とか。1日の売却反響は3件ほど、購入反響は1~2件ほどって感じでしたかね。
つばさ:意外! 大手は毎日10件くらい反響があって、それを捌くのに大変というイメージがあるのですが...。反響対応を丁寧にこなして、「今月の売上1000万!ボーナスゲット!」みたいな不動産どじょうすくいみたいなのをイメージしてました。
豚野郎:いやいや、ポスティングが主な反響媒体でしたね。店舗にもよりますが、ほとんどの店舗はポスティング、DM等の紙媒体が中心でした。紹介、リピーターもたまにありますがそれだけでは毎月のノルマ全然こなせないので。ネット反響は大体一括査定でしたね。
あくの:あれ…。もしかして、結構足で稼いでる?
豚野郎:最初の数年はスーツ着てると上司に怒られましたね。「案件ないのにスーツ着て仕事してるフリしてんじゃねーよ!」って。着替えてポスティング行けとw
あくの:スーツ着てると上司に怒られる!?
豚野郎:案件ないのに事務所にいると怒られるんです。みんなジャージとかスウェット持って来てて、いつでも投函行けるようにしてました。
峰:それはありますね。「事務所いる=案件がない」
あくの:えー…。
峰:査定とかアポとか、具体的な案件が出来ているならそれに付随した仕事をしていても怒られないけど、なんもないのにぼけーっとレインズを眺めるなんてありえなかったです。
豚野郎:ですねw
つばさ:FRKも広告費ない部だった。いきなり新卒に顔面パンチ的なかんじですけど大丈夫ですか。
豚野郎:若手の頃は1回で2、3,000枚チラシ撒きに行って、それを2~3セットやってました。周りの業者からは「不夜城」なんて呼ばれてました。休みも電気付いてるし終電越えるなんてザラにありましたね。昔ですが。
あくの:私の部下はタイガー・ウッズのパター動画を日中に1時間以上見てて、集中しすぎたのか、私が戻ってきても画面変更しないんですけど。
峰:私の一日のタイムスケジュールはこんな感じでした。
つばさ:私は今もこんな感じです。
あくの:13~22時ww。ごめんなさい…こんなの見たら新卒が不動産業界に来なくなるから!いま新卒の採用コストってすごい高いんだから!
峰:いまは36協定あるしパソコンで就労管理されているから新卒のみんな安心してね!
豚野郎:ちゃんと休みもありますからね。ホワイト企業ですよ!生まれ変わったらまた大手仲介入りたい!
あくの:ちょっと初手から労務が速すぎるんで、次の話題行ってもいいですか。
・FRKに就職するメリットとデメリット
あくの:これ気になりますよね。まずはメリットから行ってみましょう!
全宅ツイにご感心ご興味いただきありがとうございますウホ。皆様のご支援のおかげで楽しい企画が続けていけます。これからもよろしくお願いします。