有機農業実習生時代2007~小祝政明さんに出会う
Kと近隣農家で話していて、栽培の勉強会をしようという話になった。有機農産物の品質向上と収量をあげるため。
コープ自然派の担当から推薦があったらしい。
一年間ほど栽培をやってて、良いも悪いも分からず、また、川口由一さんらの「いつかは自然農」という気持ちもあった。
私は文献もなにも読んで学んでないし、小祝政明って誰やねん?だった。
勉強会前に小祝さんの著書「有機栽培の基礎と実際」(農文協)が届いた。
読んでみた。眠たくなった。理解できん。
二日間の勉強会で、サモ・ハン・キンポーみたいなオッサンと若い女の子がついてきた。女の子は中国人妻で新婚さんだという。
「なんやこのおっちゃん?」
としか思わなかった。今なら「佐渡裕(指揮者)みたいな男」とヨイショするだろう。
本の中身には触れず、パソコンとプロジェクターで進めていく。
わかりやすい。私らでも理解できる。というか面白い。
座学のあとはドクターソイルの実践と圃場の見学でチェックとダメ出しと対策を理路整然と語る。
他方、セミナーの真っ最中に嫁さんと夫婦喧嘩してる。英語で。
わかったような気がしてきた。
とりあえずこのセミナーをきっかけに、私の仕事の中にドクターソイルでの土壌分析と、施肥設計ソフト(EXCEL)を使った施肥設計も仕事に加わる。
また、今まで買ったことのないジャパンバイオファームの肥料をグループで共同購入をすることになった。
このころ、まだBLOF(ブロフ、BioLogical Organic Farming)なんて言葉はなかった。