有機農業専属スタッフ2008~里芋その2
里芋の成長は順調だった。
日照りでカラカラになることもなく、虫が大量発生してだめになることもなく。
しかしながら、どう考えてもチッソ成分が多すぎる。とはいえ仕方ない。ない成分は足せるが、入れてしまったものを抜くことはできない。
秋を迎えた。
里芋そろそろ収穫よね。
つーか、どうやるのだ?
町内のベテラン農家Sさんが昔は里芋をやっていたが、もう作らないからと根切り機を借りた。
でもね。それだけ。ぼちぼち試しどり。Nさんが持って帰り試食してきた。
むちゃくちゃ旨いと。
私も食べてみた、うまかった。
収穫していく。葉っぱを草刈り機で刈り、根本をスコップでほる。大きな株は芋が8キロもあった。
掘ってはコンテナにいれて軽トラに積む。それを根切り機のとこに持っていき、機械で泥と根をおとしていく。
処理ずみの里芋をパートのおばちゃんたちに任せて、取引先に送る。
全てはうまくいくと思っていた。
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