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大人も遠足の前日は眠れなかった。
3月の始めに担当した保育園の遠足カメラマンのお仕事はここ数年で一番プレッシャーを感じた体験でした。
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一眼レフカメラを買ったのは去年の12月。
デザインをする身として写真が持つ瞬間的な表現力はいずれ身に付けなければいけないとずっと考えていたため購入を決意しました。
それから3ヶ月、実践こそ最大のスキルアップと考え撮影の仕事にエントリー。
認識のズレによるトラブルが起きてはいけないので、あらかじめ経験が浅いことや機材が限られていることを伝え、それでもコミュニケーション能力をフルに活かして子どもたちの笑顔を引き出します!とアピールした結果、指名いただくことができました。
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子どもたちや家族の思い出を取り逃してはいけない!と身が引き締まりまくりです。
仕事が決まってからはYoutubeのカメラ動画を100個くらい見たり知り合いのプロに質問したり街にカメラを持ち出すことを繰り返しました。
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写真は当日の撮影とその後の加工という2段階の勝負です。
遠足の目的地は水族館でほぼ真っ暗な場所だったので、現地に下見しに行きカメラの設定や光を取り込みやすいポジションを確認した後、編集ソフトで塩梅を確かめます。
ソフトで写真の明るさを調整することはできますが、そもそも暗すぎて写真の中に情報がなければ明るくすることはできません。
そんないわゆる「黒潰れ」に最大限注意しつつ、上手く撮影すればカメラのモニター上ではかなり暗く見える写真もしっかり明るく調整できる仕組みを理解しました。
やれることはやった。
と言いつつも前日は緊張してなかなか眠れない・・・。遠足前日に違う意味で眠れなくなっている状態に少し可笑しくなりました。
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当日は朝早く集合してもう一人のカメラマンさんとファミレスで打ち合わせ。ありがたいことに気に入ってくださり、得手不得手を踏まえた役割分担を決めていざ撮影に。
技術を補うために子どもたちや親御さんとコミュニケーションを取り、距離を詰めなければ得られない表情を撮る努力をしたことで、なんとか満足いただける写真を納めることができました。
目まぐるしく変わるシチュエーションに合わせて必死にカメラの設定を変えながら被写体とのコミュニケーションを同時に行う体験からは最大の経験値が得られましたし、プロへのリスペクトが強まりました。
このお仕事を通して状況に応じたカメラの設定と加工の技術が一気に上がり、他のお仕事にも活かせているのでチャレンジしてよかったと思っています。
新しい分野に飛び込んでワクワクしながら必死に勉強して知識を蓄えていく経験はこれからも続けていきたいと思います!
※写真の使用許可を頂いています。