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満ちていく

映画『4月になれば彼女は』の主題歌にもなっている、藤井風の曲。
私はこの曲だけをここしばらくずっとリピートで聴いていた。
この曲、最初の一小節から優しさと切なさが溢れてるんだけど、一番好きなところがサビの部分。『変わりゆくものは仕方がないね、と手を離す、軽くなる、満ちていく』という歌詞。
自分の、これまでと今とこれから先の事を歌っているようで、胸がいっぱいになった。

今、私は自分が手放すべきかどうかを決めるところにいる。
これが自分一人の事ならさっさと手放している。でも家族の事となるとやはりそう簡単には手放せない。家族と言えども他人だから割り切ればいいと思うけど、難しいのだ。
そう、今、手放すかどうか考えあぐねているのは結婚生活だ。まさに離婚するかどうかのところに私達夫婦はいる。
死ぬ時まで幸せでいる為に手放すものが『家族が一緒にいること』なのかどうか、この歌を聴きながらずっと考え続けている。
私自身に問いかけながら、手放そう!と思ったり、でもやっぱりもう少し頑張ってみようか…と思ったり。。
グラグラだ。
私の人生に誰も責任なんてとってくれないし、そんな事は求めていない。自分が自分を幸せにするしかないんだけど、子ども達は、己の力でそれをするのがまだ難しいと思っている。
彼らはまだ選べないから。親が勝手に決めてそれに合わせないといけない。
逆に選べるとしてもそれも酷だ。まだまだ幼い子ども達にとって、どれほど難しい選択である事かは考えなくても分かる。
…それを考えると、手放せないのだ。

この話の結論がいつ出るのかわからない。夫はもう出ているようだけど、それもきっとグラグラだろう。
大人って勝手だよな…と子どもの頃はよく思っていた。
大人になった今でも、勝手だよなーと思っている。
勝手なんだけど、人は変わらずにはいられない、昨日見た空と今日の空が違うように。
だから、「変わりゆくものは仕方がないね」と手を離して軽くなるべきなのかな…と思って、今日もこの歌を聴いている。


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