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島プロジェクト-大都市・広島市の離島

”機動整体師ナガミ@瀬戸内諸島ほぐし旅・百番勝負
-番外-似島偵察編

”こちらは2019年6月にブログ・アップしたものをリライトしたものです”

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今回は”似島地域おこし協力隊・しま部”【以下・しま部】の皆さんと
一緒に似島(にのしま)を偵察して参りました。

似島について、ごく簡単にご紹介します。

似島は広島市の海の玄関である広島港(宇品【うじな】港)から
約3キロに南方に浮かぶ、約3.8キロ平方メートルの小島です。

歴史的には第一次世界大戦で旧帝国陸軍の拠点があった関係上、
当時の交戦国のドイツ兵士の捕虜を収容していました。
ユーハイムと捕虜がそこでバームクーヘンをつくり日本人に大好評で
似島がバームクーヘン発祥の地であります。

また1945年8月の原爆投下後、負傷した多くの被爆者が似島に
収容されたものの、手当のかいなく多数が亡くなられました。
そのまま島内に埋葬された関係で慰霊碑があります。

人口は2018年6月時点で796人と言われていますが、
1966年におよそ3,000人住んでいた頃にくらべると人口減少も
著しいようです。


島内の特徴はバス・タクシーはないどころか信号もありません。
とうぜんコンビニもありません。
島の産業は海の砂利採取のほか、カキ養殖業がさかんです。

似島へのアクセスは
広島港からフェリーになります。

当日の朝、広島港で”しま部”の皆さんと一緒になって
フェリーに乗り込んで20分ほどで似島に到着します。

フェリーから下船すると、
すぐに”似島ウエルカムセンター”があり
ここで似島の地域おこし協力隊の方を訪ねていきます。

この似島ウエルカムセンターは
訪れた観光客に似島の楽しみ方を教えてくれるところです。
バウムクーヘンを焼く体験もできます。(※)


ここで地域おこし協力隊員のお二人のFさん、Kさんから
いろいろと似島の現状や、2018年6月に発生した西日本豪雨災害の被害状況のお話を聴くことができました。

似島も過疎化だけでなく、高齢化にも悩んでいます。
広島市平均が25パーセントに対し、似島は65パーセントに及んでいます。
さらに空き家も目立って多くなっているとのことです。

高齢化がすすみ人口も減ると、
フェリーの便数が減ってしまったり
商店も閉店に追い込まれて買い物も不便になります。


さらに医療や福祉などの生活に必要な
インフラも徐々に脆弱になって行くことにもなります。


島には唯一診療所がありますが
それでも重症者や急患となれば、広島港から救命艇をだして
対岸の広島市内の病院に搬送することになるそうです。


つぎに昨年(2018年)
西日本豪雨災害での似島の被害状況をまとめた
資料をいただきました(下記参照)。
似島も深刻な土砂災害に見舞われました。

地域おこし協力隊のスタッフさんも、被害状況の把握や
復旧作業、島外からのボランティアの受け入れなどに尽力されました。
このあと、実際に災害現場も含めて島内を散歩します。

似島は行政区は”広島市南区”になりますが、
100万都市の広島市とうってかわって、のどかな小島です。
のどかな小島ゆえに、人口減少・高齢化・島のインフラ脆弱化などの
さまざまな問題を抱えていることを改めて知ることになりました。
(おわり)

(注意)※2019年当時の内容です

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