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家族と過ごす時間という、いま。
その瞬間しかないモノの価値、という話。
石垣島での休暇
長男、5歳。
次男、4歳。
この瞬間は、もう戻ってこない。
*****
きのうは、家族で海に行った。
石垣島西部のフサキビーチで、海水浴。ここ八重山諸島では、3月20日に海開きを迎えた。まさか3月に海水浴を楽しめるとは、さすが石垣島だ。
最近は曇りがちな天気だったが、きのうは久しぶりの青空が見えた。
いま泊まっているヴィラは、フサギビーチから徒歩8分。水着に着替えて、坂を下っていった。海が好きな長男は足取り軽く、それほどでもない次男もほどほどに楽しそうだ。
いまだけしかない、いま
坂の上から眺めると、海がきれいに見えた。
海が青くきれいに見えるには、いくつか条件がある。
・遠浅であること
・砂がしろいこと
・海水が透明であること
・天気がいいこと。
きのうはそれらが揃っていた。ここ数日はあまり天気が良くなかったので、初めてみる青空と青い海だ。
*****
長男と手をつなぎながら坂を下る。
眼前の青い海をみながら、おもう。
「いま、この瞬間は
いましかないんだな…」
次にここに来ることがあれば、それは何年後のことになるだろうか。石垣島に来る機会なんて、なかなか作れない。
なんだか、幸せなことだな。
と思いふけっていた。
そんなことをのん気に考えていると、
「あっ、オオゴマダラっ!!」
そういって、長男が走り出した。
図鑑で見たことのあった、白黒のまだら模様の大きなチョウが、ひらひらと道を横切っていった。
”いま” という時間の価値
いましかないから、やる。
これからもあるから、いまは我慢する。
これらはどちらも正解だ。
流行りとしては、前者だが、絶対的ではない。その日暮らしのキリギリスみたいにして生きていくだけでいいわけではないからだ。
仕事もするし、遊ぶし、お金も大切にしなければな…。
結局バランスだ。人生は楽しみたい。一方で、楽しんでばかりだとあとで楽しめなくなる。
あしたでしばらくお別れ
明日の11時過ぎの便で妻と息子らが岡山に帰る。
5泊は長いかと思ったが、実際は、あっという間だ。
幼稚園にあがってから、ちょっとは物分かりがよくなったせいだろうか、子どもらもそこそこ言うことを聞いてくれるようになったおかげで、だいぶん子守りに手がかからなくなってきた。
今度来るときは、もっとゆっくり楽しめるはずだ。
*****
いま、わたしの右手のひろいキッチンで、妻が朝ごはんを作っている。
わたしの左手の大きなテレビでは、子どもらは、ネットフリックスの「きかんしゃトーマス」をみている。
本当にゆっくりできるという時間はいい。
石垣島では辛いこともあるが、楽しいことも多かった。
きょう一日、楽しみたい。
撰石積記 voL.40 ~いまでしょ。~