私たちは本当のゴッホを知っているのだろうか

ゴッホ　最期の手紙

──ぼくはたぶん人からこう見られているのだろう。つまらないもの、実態のありはしないもの、実に不快なものの存在、今もこれからもこの社会において地位のないもの、すなわち最低の人間だ。しかしたとえそれがすべて真実だとしても、いつの日か、ぼくは作品によってしめしてみせる。このつまらないぼくが、実態のないぼくが、心に秘めているものを。
 
──画家の人生において、死というものはむずかしいものではない。さらにいえば、ぼく自身は何もしらない。だが、星をみるたびにいつも夢想してしまう。いったいなぜなのだろう。われわれが大空に手をのばしても決して届かない。もしかして死ぬということは、星にいく手段かもしれない。年老いてやすらかに死ぬのも、歩いて星にいくことかもしれない。今日はこれくらいにしておこう。夜もふけた。みんなの幸運を祈る。愛をこめて。ビンセント。
 
In the 8 years between starting to paint and his death Vincent painted over 800 painting, only one of which was sold in his lifetime.
He was posthumously proclaimed the father of modern art.
 
彼は8 年間で800点以上描いたが、生前に売れたのは一点のみだった。
死後、彼は近代絵画の父と称せられる。

実写撮影された映画が
世界中から集まった百人をこえるアーチストにより
ゴッホタッチの動く油絵として生まれ変わった驚くべき映画だ