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めぐりあう時間たちがオペラになった

80年の時を経て重なり合う3つの人生!R・フレミングら豪華キャストで贈る話題のオペラの世界初演!
人気作家、主婦、ジャーナリスト…3つの時代に生きる3人の女性の人生を変えた1日の物語。ピューリッツァー賞に輝く名作の映画化を下敷きにしたまったく新しいオペラが、METの舞台で世界初演! 初オペラ《静かな夜》でピューリッツァー賞を受賞した天才K・プッツが、R・フレミング、K・オハラ、J・ディドナートの三大歌姫とタッグを組む。3つの女声が絡む三重唱は、オペラならではの魅惑。本作に情熱を注ぐMET音楽監督Y・ネゼ=ゼガン、人気演出家のP・マクダーモットが紡ぐ心打つ時間に、ようこそ。
 
1920年代のイギリス。心に病があり死に惹かれている人気作家のヴァージニア・ウルフは 、夫のレナードに見守られながら小説『ダロウェイ夫人』に取り組んでいる。だが、彼女は実の姉に想いを寄せていた。1950年代のロサンゼルスでは、第2子を妊娠中で一見幸せな生活を送っている主婦ローラが、親友キティへの想いに悩んでいる。2001年のニューヨークでは、編集者のクラリッサが、昔の恋人でエイズを患っている詩人リチャードの文学賞受賞を祝おうとしている。そのリチャードには、かつて母のローラに棄てられたトラウマがあった。ヴァージニアが小説の中で詩人を殺す決意をするとき、ローラとクラリッサも生と死の選択に向かいあうこととなる…。  text by 加藤浩子
 



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