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第26回 ほんまる神保町の棚主として

 10月も終わりますね。少し秋らしくなりましたか?🍂🍁

直木賞作家が仕掛けるシェア型書店、1号店は初月から黒字に:日経ビジネス電子版

 今村翔吾さん(以下、今村):おかげさまで初月から黒字が達成できました。初月が40万円ほどの黒字で、その後は100万円強で推移しています。これは家賃や人件費を全部払った上での営業利益です。

ーということから、「ほんまる」のビジネスモデルは、圧倒的にサブスクということが見えてきますね。

今村:だからこそ、料金をいただいている棚主さんに、いかに満足していただくか、そのソフト面がこれから重要になると思っているところです。焼き肉屋さんの食べ放題4000円プランで、「おいしいお肉」が食べ放題なのか、いうたら「よう分からんお肉」が食べ放題なのか、それによって満足度の差は大きいでしょ。棚主さんには、ひと月の棚代がお得で、継続に値すると思っていただくよう努めないといけません。ここからは集中して、ソフト面を充実させていこうと思っています。

 棚主限定のイベントが楽しみです😌

レンタルブック店171店減少

 レンタルブック店と言えば、TSUTAYAというイメージですね。TSUTAYAの閉店ラッシュを考えれば、今後も、このビジネスは縮小を避けられないと思います。
 レンタルブックと言っても、実態はレンタルコミックだと思います。うちの近所のTSUTAYAは、まだDVDとCDレンタルも継続しています。

 最近は、カードバトルのコーナーが満席状態ですね。

2024年9月期 
店頭売上前年比調査
書籍が3か月ぶりに前年超えも、全体では98.6%

2024年9月期の店頭売上前年比調査(対象店舗:日販取引書店におけるPOS調査店)の結果がまとまりましたので、下記の通りご報告申し上げます。
 9月期は、全体で前年比98.6%となりました。雑誌は、ムックが前年超えとなりました。書籍は、総記・ビジネス書・学参・児童書・文庫が前年超えし、特に児童書の『パンどろぼうとりんごかめん』や文庫の『透明な螺旋』などが売上を牽引しました。コミックは「SPY×FAMILY 14」「HUNTER×HUNTER 38」など人気作品の新刊が売上を伸ばしましたが、前年には及ばず、全体でも前年を下回りました。

https://www.nippan.co.jp/wp-content/uploads/2024/10/pos_20241008.pdf

閉店ラッシュの中、生き残った書店は、多少なりとも上向きになるのです。
 底をうったとは、感じられませんが、書籍の動向を引き続き注視したいと思います。

業界の先輩の死に涙😢

なぜか斎場の近くにあった紳士服コナカ
寒くもなく暑くもない日の秋の空

 大学を卒業して、最初に就職した明日香出版社で、お世話になった先輩の小中強志さんが、10月7日に亡くなりました。享年71才。日本実業出版社で出版営業を経験して、明日香出版社で編集者となり、いくつものベストセラーを手がけた人。
 10月11日(金)の告別式に参列。きっと、あの世で閻魔大王を相手に売れる本、読者を引き込ませる文章の書き方を指南しているかもしれませんね。
 ありがとうございました😭

 棺には、最後に読んでいた奥田英朗の『ガール』(講談社文庫)が収められていた。

水鈴社 瀬尾まいこ氏新刊を書店マージン50%で刊行へ 
著者が印税「書店への応援に使って欲しい」と辞退

 素晴らしい取り組みです。粗利50%は、まさに書店がめざすべき数値です。
 瀬尾まいこさん、水鈴社に拍手👏
ただ今回の取り組みは、瀬尾さんが印税を辞退することで成り立っている。
 こうした犠牲なしに成り立つ道を考えて、いかなければならない。

ワイドナショーご出演

今村翔吾さんが、ワイドナショーにご出演。
話題は、文化庁が発表した「本を読まない人が6割超」国語世論調査(文化庁)を直木賞作家と考えるでした。

今村翔吾さんのご意見としては、若者の読書離れというが、子育て世代など可処分所得、可処分時間が少ない世代が読まなくなっている。
また人口あたりの書店の数は、日本はまだアメリカと比較しても多い。

あとは、裏話として、新聞連載の原稿料について、今村翔吾さんは、一番原稿料が高いのは、日本経済新聞と言っていた。

ちょっと番組的には、面白、おかしくなノリで、もっと本質的な話を聞きたかったので残念な感じでした。(そもそも、なんでもお笑いに変えてしまう番組なので、今村翔吾さんのせいではありませんが)

文化庁の調査については、「第24回 ほんまる神保町の棚主として」でも触れています。

求龍堂の社名の由来は?

10月16日、阿佐ヶ谷の某会合にて、求龍堂の社長の足立欣也さんにお会いしました。その時、お持ちになっていた「求龍堂 図書目録」を頂戴しました。ありがとうございました。

 求龍堂の創業は、1923年(大正12年)であり、昨年100周年を迎えていたのです。
 そして、いただいた図書目録に「求龍堂の100年物語」がありました。

 求龍堂という社名は「龍を求める」と表しているかのようですが、Curieuxという「探究心・好奇心の強い」という意味をもつフランス語の音を漢字に当てたもの...

 なるほど素敵なエピソードですね。
出版社と言っても、さまざまな会社があります。公立美術館と共に図録を刊行する求龍堂のビジネスモデルもオンリーワンと言えると思います。

あっ!
求龍堂と言えば、『松岡正剛 千夜千冊』も出版していましたね。


ポスト・ムラカミの日本文学

 2002 年に刊行され、ながらく絶版だった幻の名著を完全復刊! 村上春樹と村上龍はそれまでの日本文学をどのように変えたか。二人の「ムラカミ」に続く世代の作家──保坂和志、阿部和重、町田康、吉田修一、堀江敏幸、星野智幸、赤坂真理はどのように文学を刷新したか。22 年前の本なのに、いまもいちばんあたらしい、現代日本文学理解のための最良の副読本。(B6 判・136 ページ 無線綴じ2000 円+ 税)

 本の感想は、以下のリンクをお読みください😄

 僕は荻窪のTitleのWEB SHOPで売っていたので、こちらで購入しました。

トーハン、トークイベント
「角川春樹 最後の仕事 ~今村翔吾と語る~」開催へ

読書が楽しくなるキャンペーン「BOOK MEETS NEXT」が
今年も10月26日~11月24日まで全国一斉に開催!

京都では瀬尾まいこ氏と三宅香帆氏、
大阪で寺地はるな氏

福岡では津村記久子氏など、作家・著名人によるトークイベント

山梨ではワインを飲みながら本について語る「ワインと本と作者と」

神戸では、神戸の街の魅力を感じながら楽しめる謎解きイベント「神戸謎解き街歩き」

広島の「BOOK MEETS NEXT in ひろしま」ではプロバスケットボールチーム「ドラゴンフライズ」の選手が推し本を紹介するコーナーが設けられます

名古屋では子どもを対象にした「なごやっ子読書イベント」が実施されるなど、本のイベントならではの広い世代・層へ向けた催しが予定されています。

三重では県立図書館とのコラボイベント

東京では、ブックウォークというスタンプラリー形式

ABCラジオ「今村翔吾×山崎怜奈の言って聞かせて」の公開収録

豪華声優陣のトーク&朗読が楽しめる「『本』と『声』2024 TOKYO BOOK NIGHT」

作家生活20年目を迎える辻村深月氏の「デビューからこれまで、そしてこれからについて」と題したトークイベント、

『大ピンチずかん』の鈴木のりたけ氏と『りんごかもしれない』のヨシタケシンスケ氏という、令和最強の絵本作家のおふたりによる「『絵』と『本』のはなし」など、応募者殺到間違いなしのイベントが多数行われます。

※イベントは、一部です。詳細は、ホームページをご確認ください。

ほんまる営業時間変更

神田古書まつり、神保町ブックフェスティバルの期間は、営業時間が10時〜18時に変更。

神保町古書店MAP

【第64回東京名物神田古本まつり】
今年も「古書店MAP」の表紙を『百木田家の古書暮らし』の著者、冬目景先生(@gj_karakida)に特別に描いていただきました🌟!本日より各古書店にて配布されます📚!神保町散策のお供にぜひ!!

神田古本まつり Xより

さあ、10月27日(日)
神保町で、お会いしましょう!


つづく

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