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第19回 ほんまる神保町の棚主として

 2024年(令和6年)6月12日、ニュースによると

斎藤健経済産業相は12日、直木賞作家で書店を経営する今村翔吾氏らと都内で意見交換した。斎藤氏は「書店の減少に危機感がある。好事例を参考に様々な切り口で問題に取り組む」と述べた。ネット通販の普及により全国で書店の閉店が相次ぐ現状を共有し、支援策を検討していく。
今村氏は4月、シェア型書店「ほんまる」(東京・千代田)を開業した。店内の本棚を作家や企業に貸し出し、借り主が選んだ本を販売する。今村氏は意見交換で「若者などクレジットカードを持たない層で(は現金で購入できる)書店の需要が大きい」と述べた。自治体や書店経営者らは、カフェの併設や地元の学生との企画といった集客策を報告した。
経産省は3月、大臣直轄で書店の振興に向けた専門チームを立ち上げた。インターネット販売や電子書籍の普及を受けて、出版文化産業振興財団(JPIC)の調査では、全国1741市区町村のうち約3割の自治体で書店が1店舗もないという。



今村翔吾さんもXでポストしました。

昨日、経済産業省が主導して行われた書店界の車座会合に参加し、意見を述べさせて頂きました。
大袈裟ではなくこのままでは出版界は大変なことになります。書店が半減し、数年のうちに本が届かなくなってもおかしくありません。今が最後の機会だと捉えて、私も今出来ることをやっていく所存です。

今村翔吾さんの意見に同意します。

マスコミではJPOのデータをもとに2万軒あった書店が今は1万軒。半減したと言われますが、その中には、教科書販売など外商のみの書店が含まれています。
実質的な書店の数は、図書カード取扱店数 6,748店(2024年5月31日現在)が実態だと思います。
その書店数が時を待たずして、半減すると僕は思います。

6月18日(火)は、今村翔吾さんの誕生日🎂
Xでのコメントは

出版界を今一度せんたくいたし申候

本日で齢40を迎えました。
1984年6月18日、月曜日の大安。午前4時頃。今日の関西のように、曇天に覆われ、篠突く雨の降る日だったようです。

3歳の頃、NHK大河ドラマ『独眼竜政宗』に釘付けとなり、TVの前で「ましゃむねー」と、特撮ヒーローに向けてのような応援をする子が誕生した訳です。

私より上の世代からすれば、まだまだ若いと思われるかもしれません。実際にそうなのでしょうが、私としてはこのまま健康でいられたとして、あと20年。還暦を迎えるまでに色々やらないと。そのようなことを頭に過ぎります。

40歳は不惑といいます。まだまだ迷うことばかりですが、一つだけ惑わぬことも出来ました。
片田舎の少年に本という窓をくれた出版という世界。今、苦境に立たされているこの業界をどうにかするということ。これを残りの人生の主題と定めています。

一介の作家に何が出来る。確かにそう思いますし、数年前ならば自分でも端から諦めていたはずですが、やれるだけやってみようと思います。そう思えたのも、支えてくれる仲間や、応援してくれる多くの人に出逢えたからです。

直木賞を獲る!
書店を引き継ぐ!
全国47都道府県の書店を一気に回る!

これまで多くの大口を叩いてきましたが、不惑を迎えたので、40代から書き始めると宣言しているあの方のセリフになぞらえ、人生最大の大口を発しておこうと思います。

「出版界を今一度せんたくいたし申候」

と。
さあ、何が出来るのか。どこまでやれるのか。それは後の人たちに判断してもらおうと思います。
50年後、100年後、出版界の人たちに「今村翔吾が生まれて良かったよね」と、言ってもらえるような生き方をしたいですね。

私は「小説家は仕事ではなく生き方」と考えています。そのような私が40代に残す作品を楽しみにしていて下さい。

坂本龍馬のセリフがいいですね。

6月19日(水)は、
オンラインでNPO本の学校の打ち合わせ。
今年も、10月26日(土)から始まる東京の「神保町ブックフェスティバル」 や出版文化産業振興財団(JPIC)などによる「BOOK MEETS NEXT」や「本からはじまる、新しい東京の夜。TOKYO BOOK NIGHT」などと連携して、秋のシンポジウムを開催します。
改めて告知いたしますので、お待ちください。

6月20日(木)
直木賞を受賞した『塞王の盾』(集英社文庫)が発売日されました!

6月22日(土)午前中から神保町をぶらり。

三省堂書店神保町本店(小川町仮店舗)、東京堂書店で新刊を物色。
11:30ほんまる神保町

午後は、上智大学におじゃましました。
Sophiaは ΣΟΦΙΑ(ギリシャ語で“最上の叡智”)=上智

「真理の光」を目指して力強く羽ばたく鷲のシンボルに、学生が優れた知恵を身につけて、よりよい未来を拓いてほしいという上智大学の願いが込められています。
Sophia Universityにて

「こんにちは。大谷ですが」と
警備員さんに挨拶したら、笑ってました😄

上智大学の柴野教授のご厚意で、会議室をお借りして、NPO本の学校の理事会。
鳥取県米子市から前田副理事長も参加。
理事会のあと、前田さんが、ほんまる神保町に行きたいと言うので、「ご案内します」と四ツ谷から快速で御茶ノ水へ。
名大通りを下り神保町へ歩く🚶前田さんは、明治大学を卒業🎓されたことを知りました。
そして、本日2度目😆ほんまる神保町に、参上!

6月24日(月)
ほんまる神保町きのうまでの週末ですが、
22日(土)は、鳥取県から前田昇 さんが来店し、
網野善彦『日本の歴史をよみなおす』を、ご購入いただきました。
ありがとうございました。
網野善彦は今月だけで2回転です☺️

23日(日)は、福島県から伊藤 ゆきえ さんが来店。
E.H.カー『歴史とは何か』をご購入いただきました。
ありがとうございました。

これで今月は7冊旅立ちました。
補充注文は必ずしますが、今月は既に仕入が多いので、来月の支払いを考えると、月末すぎて、7月になって発注しようか悩みます。
サラリーマンで書店員をやっていた時は、
まったく考えず注文していました😆
たった棚一段の売場だけど、自分の店ともなると、収支を考えねば!

6月26日(水)

打ち合わせまで少し時間が空いたので、ほんまる神保町へ。
前から気になっていた8章3節「灯火」さまの棚から柳田國男『えほん遠野物語 かっぱ』🥒を購入しました。

灯火さまの棚はセンスがあってステキです

さあ移動移動。
神保町から丸の内に出て、丸善丸の内本店へ。
まずは3階から2階、そして1階を徘徊。

今日は、コロンビア🇨🇴のノーベル文学賞作家のガルシア・マルケス/鼓直 訳
『百年の孤独』(新潮文庫)の発売日。
丸本の1階でドカン💥と山盛りに積んでましたね。
売上や如何に❣️
(週末に完売店が続出の報がありました😳)

また移動。
東京駅から京浜東北線に乗って大井町へ。
ほんまる神保町の棚主であり、
『ひらめきはスキルである』の著者
瀬田崇仁さまとアトレのカフェで待ち合わせ。
1時間ほど歓談。
また再会を期す!

6月28日(金)
羽田からANA✈️で米子へ。
🚗に乗って、本の学校を訪問。
NPOの最初の理事長である永井伸和さんと7年ぶりに再会。昼食🍜
🚃で鳥取へ。
独立系書店のSHEEPSHEEP BOOKSに行きました。

新刊と古書📕ハイブリッドな品揃え
ハヤカワSF文庫(古書)など初版本がズラリ‼️
僕はサンリオSF文庫 アルフレッド・ジャリの『馬的思考』(1979年刊)の初版を買いました😊

さて、鳥取駅へ向かう途中、目立つ広告が!
日本神話に登場する因幡国八上郡の女神であり大国主神の最初の妃となった八上比売(やかみひめ)がアニメになったというサインボードを、たくさん見ました。

夜は、友人と🍺
6年ぶりの再会。
近いうちに今度は東京で会うことを約束🤝

6月29日(土)
ホテルで朝食

行きたかった場所へGO‼️
40年前に発掘された
荒神谷遺跡を、この目で確かめました。

ねずみ男駅にて
コナンの列車と記念撮影

急ぎ鳥取へ向かう🚃に乗り、駅弁🍱をパクパク

¥1,100 幕内弁当

倉吉で降りて、明治町をぶらぶら
赤瓦に白い漆喰壁が見られる風情のある町並みでした😎

小林薬局本店

この小林薬局は、田中裕士さんによると、
明治20年(1887年)に全国に先駆けて山葵の素を販売していたとのこと。

詳しくは田中裕士さんのnoteをお読みください。

再び電車🚃に乗って、松崎へ
独立系書店の汽水空港を訪問。
味わい深いお店です。
新刊と古書、zineもあります。

東郷池(汽水湖)


梅棹忠夫『文明の生態史観-増補新版』(中公文庫)を購入。

夜は、米子へもどり、
永井さん、前田さん、田中さんと🍶
美味かった😊

6月30日(日)
ホテルで朝食🥐

10:30〜本の学校にて講演🎤
今回は、シェア型書店
ポップアップストアなど
書店の転貸(不動産業)の事例
そして、都内の書店の現況と
解決策を話しました。
60分の予定でしたが、ちょと時間オーバーでしたが、受講者の声は好評でした。

昼食は鯵フライ🐟

午後は、
妻木晩田遺跡(むきばんだいせき)で
弥生時代の風を感じました🌪️


続いて
上淀白鳳の丘展示館を見学
弥生時代から8世紀にタイムスリップ

復元された盧舎那仏
埴輪好き❤️
冠をかぶり、顔に刺青があります。



今回の旅は楽しみました😌

飛行機✈️ちょっと遅れましたが、無事に羽田に到着。

さて来週から仕事頑張ろう!

つづく

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