学生の僕に最も響いた言葉、そしていつか次へと伝えたい言葉
新しい事に挑戦する時ってすごく勇気が要りますよね。
それは自分にとって未知の世界でどう進んでいいか分からないとか、失敗した時の責任は誰が負うのかとか。そんな起こりうる不安と「責任」という言葉の前に踏み出すことを躊躇ってしまうことってあると思います。
不安で何もできなかった
今年の春頃に、まちづくりの提案がとある学生コンテストで評価されまして、「実際にやってみなよ」って審査員の方々からお言葉をもらいました。
ただ、建築学生の良くない癖だと思うんですけど、学生コンテスト・コンペに出す時に「実現性」を意識して提案してる人ってあまりいないんですよね。中には「実際に建ちそうだね」と言われて悔しがる人さえいます。
僕はそこまで酷くないのですが、提案内容の説得力は持たせつつも、実際にプロジェクトとして取り組むつもりでは提案しませんでした。
なので、「やってみなよ」って言っていただけた時にすごく嬉しかったんですど、同時に「どうしよう、わからない」って困っちゃいました。
結局そのまま考えるだけで半年経ってしまいました。
背中を押された出来事
そんな時に、僕の憧れている建築家の方とお話できる機会を頂いたので相談してみました。
そしたら、
「僕が君だったら挑戦する。羨ましいよ。
そのチャンスがあることも、君が若いことも、
そしてその若さでチャンスを得られてることも。
僕も君くらいの時に同じ悩みを持っていて、
ある人に同じように相談したんだよね。
そしたらね、今僕が君に言ったことと
全く同じことを言われたよ。」
と助言を頂けました。
この言葉に背中を押されて、不安はあるけども1歩前に踏みだしてみようと決心が着きました。
1歩踏みだした先に
不安を抱えつつ実際に提案に関することをやってみようと決めた途端、友人はもちろん、まちづくり提案の対象地域の役所の方や、コンテスト審査員の方々など、様々な方々が応援してくださるようになりました。
それだけでなく、提案時の地域とは異なりますが、別地域のまちづくりをお手伝いさせていただけることにもなりました。
このように、不安で何もできなかった時に背中を押され、1歩踏みだした先には、踏みだしたからこそ出会えた人や出来事がありました。
背中を押してくれた言葉のバトンを次へ
建築を学ぶ私が将来やりたいことは「まちづくり」だったのですが、その機会にこんな早くに出会わせてくれたのはこの1歩です。
この一歩は紛れもなくこれから40年の私の人生を左右するものに間違いありません。
僕の背中を押してくれた言葉には続きがあります。
「僕は今、僕が昔に貰った言葉のバトンを君へ渡したんだ。
今度は君がこのバトンを持って走って、
いつか僕達みたいに悩んでいる人に、
このバトンを繋げるんだ。」
将来僕と同じ悩みを抱えてる人と出会った時に、私の背中を押してくれた言葉のバトンを伝えたいと思います。
その1歩踏みだした先にある可能性を掴むために。