手抜き介護 99 足の爪切り
母の足の爪は、家の爪切りでは挟めないほど肥厚している。ヤスリを使う手もあるけど、力が入らなくて削れないそう。私が何かしたら、「切ってもらってから指が痛い」とか「布団が引っかかるようになった」とか言われる想像がつくので、手出ししないでここまで来た。
やっぱり病院で切ってもらおうと思い、母が持つ大量の受診カードを探すと、皮膚科は3枚あった。そのうち2か所はイヤだと言うので、残りの1か所に電話をしてみたら、爪切りはしていないという。「水虫かどうか調べて合う薬を処方しますが、爪の肥厚はやむを得ないので、うまく付き合っていくしかありません」。
うまく付き合うって言ってもねえ。母にそのまま伝えると、「こんなの、水虫に決まってる!」と自信ありげだ。過去に水虫の経験はあり、その時は服薬で治したが副作用がひどかったという。何件か新しい病院を問い合わせてみたら、予約も要らないし爪も切ってくれるというところが見つかった。
でも受付で、「前の受診からだいぶん時間が経っているので、問診票を新しく書いてください」と言われた。本人は初めてと思っていたが、そうではないらしい。隣の薬局でも「久しぶりなので、こちら記入お願いします」と用紙が渡された。市内の皮膚科だけでも、4か所マーキングしていることになる。受診カードコレクションが、充実するわけだ。
写真は少し分かりにくいけど、左は特に短くしてくれて、母も満足。検査の結果、水虫ではないことも分かった。次伸びても切ってもらえる当てが出来て、私にも安心の収穫だった。
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