見出し画像

手抜き介護 185 古民家再生

20年くらい放置状態になっている昔の実家(店舗住宅)に関し、ついに「無償譲渡でも良い」という父の言質を取り、動き始めた。その町は移住する人を歓迎していて、対象者にはいろいろな優遇制度がある。数年前には制度を利用して始めたパン屋さんがヒットし、無事に独立した例も聞いた。

今は、同じ制度でカフェを開いている人がいる。snsに「土地探しに難航している」とあり、ダメもとでメールしてみたのが12月。返信は、ない。ひと月経ち、もしかして迷惑フォルダに振り分けられたとか、あのアドレスをもう使っていないとか、と思いsns上にもメッセージを送ってみたが、やはりスルーだった。

それが今月に入り、そのカフェの主人から「物件を見たい」と兄宛てに電話が来た。自治体のサイトに載っている情報を更新して、連絡先を父から兄に変えたタイミングだ。今なら案内も任せられるし、早速先方と日時を打ち合わせた。

当日は、その3日前に降った50cmの雪を除雪するため、朝イチのJRで送り出した。モノがたくさん残っている古家が、どんな風に見えるのか心配だったが、見に来た仲間数人を含め、むしろ楽しそうな反応だったらしい。まあ、「ボロいな」とか「汚いね」と、目の前では普通言わないだろうけど。

取り壊しではなく、リノベで構想中とのこと。先走ったらダメと自分に言い聞かせながら、もしこの建物がカフェに生まれ変わるなら、父が元気なうちに見せてあげたいと思う。自分の成果が次の代に受け継がれていくなんて、何て素敵なことだろう。

いいなと思ったら応援しよう!