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手抜き介護 ㊼親子遠足
親子遠足に行っている夢を見た。リュックを背負って、隣には父がいる。年感覚は今のまま、60歳と90歳! 周りには同世代の人もいるし、小学生を連れたママなんかもいた。私には子がいないから、「親子」遠足に参加するには「子」の方でしか参加権がない!
何かゲームのようなものが始まってやり方の解説があるのだけど、周りの子どもたちが持つタブレットを私は持っていないし、説明している言葉の意味も分からない。同年代の人を探すが、皆すでにグループになっていて、声をかけられずおろおろするばかり。
そのうち場所を移動することになり、みんながぞろぞろ向かう方に進んだが、途中でリュックを背負っているのは自分だけと気づいた。荷物はさっき集まっていたテントにおいて来て良かったらしい。私だけ重いものを持って汗をかき、ぜえぜえ言ってる。
でも自分でさえこんなに疲れているのに、あのよろよろの父がよく参加してくれたなあと考える。そしてふと、隣にいないことに気づいた。振り返るとはるか遠くに、テントの屋根が見える。おいてきちゃった?! 引き返してついでにリュックを置き、父を連れて来るべきか。いや、あそこで休んでいる人をわざわざここまで引っ張ってくることもないんじゃないか。
そんなあたりで目が覚めた。大勢の中で要領悪く立ちすくむ自分が、まさに過去を表しているようで苦笑するばかり。目が覚めてこの世界に戻って来たけれど、父がまだテントの中で私を待っていたりしていないか気になる。いや、でも探しに行ったら、のんびりフリーセルでもしているに違いない、あの人は。