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介護に関係ない話 ⑧ 本年もよい年でありますように

今でも年賀状の交換をしている中学時代の恩師から、「本年もよい年でありますように、お祈りいたします」というはがきが届いた。「本年も」って、もうすぐ10月だけど。「来年も」の間違いか。でもそれも今時期早すぎる。

印刷の文面は、8月に2度の大手術をしたこと、また来春もう一度予定があること、今は自宅だが疲れがひどく、年賀状は今後遠慮することを知らせている。見慣れた手書き文字で、86になったと添えられていて、かなり気力が衰えている様子が分かった。

中3の1年間だけ、担任だった。私にとっては中学時代を通して、唯一信頼できた先生だ。でもこんな9月に年賀状を止めるはがきをわざわざ出すなんて、もしかして認知症が始まっている? それともものすごく気落ちしている? と考えて気づいた。ああ、10月から郵便代が値上げするから、これを機にということか。

1枚22円の値上げだから、仮に200人とやりとりしていたら4400円もアップになる。でも急に年賀状が来なくなるのって、寂しくないのかな。返信は要らないからといって一方的に送り続けるのは、鬱陶しいものだろうか。ひょっとして、1軍は残して2軍をカットしたという可能性もあるかな。

いろいろ考えて、返信不要で年賀状を出そうかという気持ちが6割くらい。他の人の年賀状じまいはどれもすんなり受け入れてきたんだけど、まだちょっと引っかかって気持ちがまとまらない。

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