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手抜き介護 166 トイレ、詰まる

ヘルパーさんが帰った後、シーツを洗おうと洗濯機を開けると、丸まったタオルが見えた。ああそうだ、今日はあの人だった。ヘルパーさんはまずお風呂を洗い、1階全室の掃除機かけ、キッチンとサニタリーの床拭き、トイレ掃除の順に仕事を進める。 前回の話↓

洗濯が終了したら、案の定ごみ取りフィルターが点灯していた。床は確かに、キレイになっているけどね。その後トイレに入ると、トイレットペーパーが水に浮かんでいる。父か母が最後流さなかったか。

自分の用を済ませてレバーを引いたら、いつもの流れる音がせず水位が上昇してきた。えー!と思いながら見ていると、今度は静かに水が減っていく。そして完璧になくなり空洞が出来たところで、コポコポいいながらまた水が戻って来た。

これ、絶対おかしいじゃん! 詰まってるよね。もう1度レバーを引いてみたけど、静かに水位が上がって、やがて引くのは変わらない。トイレのふき取りシートは流せるタイプなんだけど、一度にたくさん捨てたかな。

去年トイレを取り付けてくれた業者に相談したら、「大抵は紙が引っかかっているので、まずはラバーカップで試すのが良いですよ。業者が入ると数万円かかるので」という。紙ではなく、便が硬くて詰まることもあるらしい。でもこれも、ラバーの圧で何とかなる可能性がある。最近のトイレは節水になっているから便器から越流はしないが、昔より水圧が低く詰まりやすいとも言えるとのこと。

トイレの詰まりを直すために、タクシーを呼ぶ日が来ようとは! ホームセンターではいくつか種類がある中で「トイレ用」を選んだのだけど、実家にはサイズが大き過ぎた。でも強引にシュポシュポ繰り返すうちに、何とか通常の状態に戻って終了。

「硬い便が詰まって流れないこともあるんだって」と言うと、母は「お父さんの、すごい硬い時あった。病院の後で」。それはバリウムを飲んだ時で、今は関係ない。父も「硬くて、掴めるんだ。引っ張ってみた」と指で握る仕草をしながら続けた。主語が抜けてて分かりにくいけど、こっちは母の便秘時の話。この時↓

緊急事態のさなか、相手の便の硬さを非難し合う夫婦って、どうよ。


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