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手抜き介護 145 焦げつきと錆びつき

両親の、コロナとインフルワクチン同時接種に行ってきた。玄関に段差がなく靴も脱がなくていい、車いすでも安心のクリニックだった。若い女性が多い受付に、一人だけ細身で年配の男性が混じっていて、ちょっと目立つ。医師がこんなところにいるわけもないし、事務長とかかなと思った。

待ち時間の暇つぶしにその辺のポスターを見ていたら、「あなたの老化、調べませんか」というのに目がとまった。皮膚にたまるAGE(終末糖化産物)を測って、今何歳くらいの状態なのかを見るという。老化のもとは、糖化と酸化。つまり焦げつきと錆びつきというのは最近よく聞いて、気になっていた。

同じポスターを眺めていた母が、「あれ、やってみようか」という。1回500円。父に言ったら、「いらん」と返された。「お父さんがやらないならいいわ」と母が言うので、私だけ申し込んでみることに。

ワクチン接種後の待機時間に呼ばれて測ってみると、40代前半という結果だった♡ 良い気分を500円で買った感じ。その解説に現れたのが、受付にいたあの細身の男性。まさかの管理栄養士で、大まかな説明を受ける。

私の結果を受けて、母もやってみた。実年齢89に対して70代前半と言われて、こちらもご満悦。もしかして、そんなことわざわざやりたがる人向けに、ご祝儀値が出るとか? 母にいくら勧められても、父は「やらん」とクリニックを後にした。


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