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手抜き介護 174 ねずみ色の靴下

友人の車でショッピングモールに行った翌日、「お父さんの指付き靴下を、時間があるときで良いから買ってきて」と母に言われた。昨日言ってくれれば!「急がないの。しばらくは間に合ってるから。穴が開いたのを、喜んで履いてるわ」。それは、間に合ってるとは言わない。

すると父が、「薄い色が良い」と話に入ってきた。何を訊いても大抵は「要らん」「何でも良い」としか言わないのに、靴下、欲しいのかな。

「薄い色?」
「ねずみ色にしてくれ」

おー、靴下の形状を成していれば何でも良いかと思ったら(失礼!)、色のこだわりがあるなんて。もしかして「このボロいポロシャツとひと月履き続けているデニムは、ねずみ色の靴下でキメキメだぜ」とか思ってる? 私が紺色のでも買ってきたら、「全くあいつはコーデのセンスがないな」とため息をつく?

エリエール以来の楽しい驚きも手伝って、片道40分かかる衣料品店に、さっそく雪の中歩いて行ってきた。お陰で体幹は暑いけど、耳が痛くてちぎれそう。エリエールの話はこちら↓


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