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手抜き介護 114 お寿司と割り箸

今日の夕食は、洗いものが出ないお寿司にしようと母が言った。自由にもらえるお醤油やワサビを私がよく忘れるので、それも3つずつと父に念押しされた。家で食べるのだし、割り箸までは要らないだろう。ストックもたくさんあるのを知っている。

スーパーから帰って、食卓にいつものお箸を用意していたら、父が「こっちの方が気分が良いだろう」といって割り箸を出してきた。ちょっとした特別感? でもそのお箸、私はもちろん1度で捨てるけど、両親は洗って何回か使う。普通のお箸より水の切れが悪い木製が、水切りに重なっているのが、今の季節ちょっと気になる。

プラスチック容器のふた部分にお醤油を入れていたら、今度は父が小皿を配達してきた。そんなズボラなことしないで、おしゃれに食べようぜという感じ。父にとっては、お寿司に敬意を表した儀式なのかもしれない。いつの間にか、細やかな気配りの父と無頓着な娘の構図になっている!

少し高級なお寿司にしたので、母が「おいしい」と気に入ってくれた。父はガリの小皿も別に用意して、「おいしい」とまでは言わなかったが満足げだ。そうして増えた洗い物とゴミを片付けるのは、やっぱり私なのだけど。

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