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手抜き介護 124 ホテルと殺虫剤

いつものホテルの、いつもと違うフロアにいる。サイト上では禁煙ルームが予約できず、フロントでダメもとで訊いてみたら、調整してくれた部屋だ。お風呂上りにくつろいでいると、ドア近くの鏡の横に大きな羽虫が見えた。刺さないけどかぶれそうなタイプ。フロントに電話して、殺虫剤を持ってきてもらった。

「そこです」と指を差したら、フロントレディーが入り口から殺虫剤を吹きかけた。当然だけど、虫は部屋の奥にいた私の方に逃げて来る。「うわ!」「あ!」と、ちょっとした格闘が続き、最後は彼女がふんずけて終了した。スプレーを「置いておきますか?」と言うので、一応借りることにする。

部屋に紛れ込んだ虫は、できれば外に逃がしたいが、ここの窓は大きく開かないし、もう夜だから仕方ない。なんてちょっと自分に言い訳しながら、空気清浄機を最強にした。

翌朝、トイレに行こうとバスルームのドアを開けたら、黒い物体が顔に向かって突進してきた。体長3㎝くらいの蛾だった。ものすごくびっくりして、心臓が止まるかと思った。昨日の殺虫剤で(借りておいて良かった!)また戦うことになったけど、夜中はどこかに潜んでいてくれたのが、せめてもの救い。ここ、実は普段使わない部屋なのかな?

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