milkの王冠(2)
桜の樹の下には屍体が埋まっているのなら、雪の下にはさしずめ、きらきらしい生が埋まっているのだろう。(だって阿寒に果つでは小生意気な女子高生画家が死んだくらいだし。彼女の死が生でなくてなんなのだ。)生きている側は、自分がとても生き生きと生きているなんて、思いもしないのだろう。
なんて考えながら、電車に揺られている。JR北海道のエアポート行き路線。ビル群のひしめきあう界隈を過ぎて、周辺にあるベッドタウンの住宅の屋根もまばらになってやや少し経ったころに、、忽然とあらわれ来る田園地