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なぜExcelだけではだめなのか?可視化の存在意義について考える

こんにちは、kusakaです!
1ヶ月前に「【12/23】データの魅力を語る DAY3 〜DATA Saber挑戦者の1ヶ月の成長と学び〜」というイベントに登壇しましたのでそちらのシェアをしたいと思います!今回は、「なぜExcelだけでは不十分なのか?」というテーマで、可視化の存在意義についてお話してきました。登壇スライドは以下となります。


Excel文化が根強い中での課題

Tableauを推進したいが、社内はExcel文化が根強い…という会社は多いのではないでしょうか。Excelの文化が根強いのは、長年の慣習や利便性に加え、コスト・リテラシー・業務プロセスの属人化など、さまざまな要因が絡んでいるためです。しかし、これらの理由が「Excelだけで十分」という考えを生み、データ活用の可能性を狭める原因にもなり、以下のような弊害が生まれると考えています。特に7つ目が大きく事業に営業してくると思われます。

  1. 手作業に依存しやすく、業務効率が低下する

    • Excelは手作業でのデータ処理が多いため、ミスが発生しやすい。

    • 更新や修正のたびに手動で対応する必要があり、作業時間が増える。

  2. データの一貫性・正確性の確保が難しい

    • 同じデータでも、個々の担当者ごとに加工や集計の方法が異なり、ばらつきが生じる。

    • ファイルの管理が属人的になり、バージョン管理の不備による混乱が起こりやすい。

  3. 可視化・分析の柔軟性が低い

    • Excelのグラフ機能は限られており、高度な可視化やダッシュボード作成には不向き。

    • データの分析軸を変更する際、手作業で設定を変更する必要があるため、迅速な分析が難しい。

  4. 大規模データの扱いに向いていない

    • Excelは処理できるデータ量に限界があり、大規模データを扱う際に動作が重くなる。

  5. コラボレーションに不向き

    • Excelファイルはローカル環境で管理されることが多く、共有や同時編集が難しい。

    • 最新のデータを共有するために都度ファイルをメールで送る必要があり、非効率。

    • バージョン管理が難しく、どのファイルが最新なのか不明確になる。

  6. 自動化が進まない

    • Excelでのデータ処理は基本的に手作業が中心で、RPAやAPI連携などの自動化が進みにくい。

  7.  データドリブンな意思決定が遅れる

    • データをリアルタイムで可視化・分析できないため、迅速な意思決定が難しい。

これらの点を踏まえると、Excel文化が根強いままだと業務の非効率化、データ品質の低下、意思決定の遅れといった弊害が生じます。

Excelが浸透している会社でデータ活用を推進するにはどうすればよいか?と考えたとき、まず営業の基本、相手のことを徹底的に調べる作戦。データ活用の製品について徹底的に調べる必要があるなと思い、次章に違いをピックアップしてみました。

ExcelとTableauの違い

比較してみたらこれだけの違いがありました。
(そもそもExcelはデータを入力できるツールなのでデータ分析のツールと比較するのは違うんじゃない?という所感もありますが…)
私自身、Tableauに出会う前は、 「Excelには十分な機能があるし、使い慣れている。可視化もできるからExcelだけで十分では?」 と思っていましたが、ピックアップしてみてこれだけの違いがあることを認識し、これだけ新しい可能性が備わっているツールを使わないのは勿体ない!!!と思いました。


可視化の存在意義とは?

ここで一旦、データ分析の基本、可視化の存在意義を立ちかえって考えてみたいと思います。可視化によって得られる主な効果は以下の4つです。

  1. 情報の理解を促進

    • 複雑なデータを視覚的に表現することで、直感的に理解しやすくなる。

  2. 意思決定のサポート

    • 迅速な判断が求められる場面で、データから適切な意思決定が可能になる。

  3. データの価値を引き出す

    • 隠れた関係性や傾向を発見し、データの潜在的な価値を活用できる。

  4. 行動を促す

    • 効果的な可視化は、説明不要で次のアクションを明確に示す。

    • 数字の羅列よりも、視覚的な情報のほうが記憶や感情に残りやすい。



Excelだけでは不十分な理由

Excelは、小規模データや特定の計算・管理には向いていますが、 データから実際に行動を促すにはアプローチが遠回りになりがちです。現代のビジネス環境では、迅速な情報戦略が求められます。 そのため、Excelだけではなく、Tableauを活用することで、 より効率的なデータ活用が可能になります。

そこで私は、ExcelとTableauを補完し合う形で利用することを推奨します。
以下にそれぞれ得意な領域をピックアップしてみました。

  • Excelの得意なこと

    • 細かい手作業によるデータ修正

    • 特定のカスタム計算

    • 表形式でのデータ表示

  • Tableauの得意なこと

    • 迅速でインタラクティブな可視化

    • 分析軸の切り替え

    • リアルタイムでの更新や共有

そのため、「表形式での表示はExcelに任せる」「自動化はTableauで行い、必要に応じてExcelで深掘りする」のように使い分けることで、効率的で効果的なデータ活用が実現できると考えられます。


まとめ

可視化の存在意義は、 データを 「理解し、活用し、行動につなげる」 力を提供することにあります。

Excelだけでは不十分な部分をTableauで補完し、 視覚的にデータの価値を引き出すことで、 より説得力のあるレポート作成が可能になります。

双方の利点を生かしながら、データ活用の幅を広げていく活動に邁進したいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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