No.1 ヤマモモのジャム
「ヤマモモのジャム」のレシピ(2020.6.24収穫)
山の中に越してきて3年目、今年はヤマモモの収穫に間に合いました。
摘みながらひょいと頬張ると、ふわりと広がる野趣のある甘酸っぱさ。
さて、たくさん採れたので今年はジャムにしちゃいます。
《材料》
・ヤマモモ
・砂糖:濾した後の、果汁と実の重さの3分の1(甘いほうがよければ2分の1)
・柑橘の果汁(今回はすだちを使いました)
《作り方》
①お鍋に湯を沸かして、洗っておいたヤマモモを2分ほど茹でる。
②湯切りして、ヤマモモを木ベラとザルなどで濾して、種と分離する。
③果汁と実を鍋に戻して、砂糖を入れて弱火で、半分になるくらいまで煮る。柑橘の果汁を絞って、しばしグツグツ煮る。
④瓶に詰めて、できあがり。
食べる遊び
ヤマモモのことを考えるとき、私の記憶はいつも8歳の頃に遡る。
小学校の校庭に立っていた、程よく低くて、うまい具合にうねっていたヤマモモの木。休み時間や掃除の時間になると、決まって子供が鈴なりになって、よく熟れた赤い実をせっせともいでは口に運んでいた。実はそれほど大振りではなかったけれど、濃い赤色がなんとも美味しそうで、口に入れると少しクセのある香りと甘酸っぱい果実の味わいが広がって、味わうそばから次の実を探して手を伸ばした。あれは、多分、もいで、口に入れて味わって、次々と収穫しては食べるという一連の動きが遊びだったのだ。食べる、それも自分で摘んで食べること、そういう面白さが詰まっていて、校庭の一角になっていたあの実をもぐのがやめられなかったのだなと、振り返って思う。
ある時、友人が「ヤマモモのジャムをうちで作ろう」と言い出した。リスや熱帯魚を飼っている彼女の家のお母さんは料理上手で、子供たち4人は彼女のお母さんのもと、袋いっぱいにもいできた実を洗い、選別し、茹でて、濾して…と、慣れない作業を夢中でやったのでした。出来上がる頃には外はもう薄暗くて、でも、自分たちで作ったジャムを持って帰る道のりはワクワクしていて。そんな思い出を振り返りながら、30歳の私は今回せっせと作ったのでした。
一緒に作った友人たちはもう覚えていないかもしれないな。
実はあのころ野趣のある感じがジャムとしては得意じゃなくて、そんなに「おいしいもの」としては記憶に残ってなかったんだ。今では来年も作りたい。大人になったね。
おまけ
《スコーンの作り方)
これは甘さ控えめの生クリームと一緒に、焼きたてスコーンに乗せてハフハフ食べたいところ。
よく作るのは栗原はるみさんのヨーグルトスコーン。
簡単で美味しくてお気に入り。おすすめです。
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