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韓国ワーホリ生活 11

朝起きて、ごはんを食べてアンドンへ戻った。
思ったよりよく眠れた。

アンドンで荷物を持って、カンホとバスでソウルへ向かった。カンホは僕が退屈しないようにイヤホンを片方こっちにかしてくれたので分けて聴きながら帰った。

シンチョンにもどった頃には薄暗くなっていた。帰って来たなーと少しほっとした。自分はもうシンチョンの人間になっているんだなと思った。

J-STATIONに顔を出した。

コンビニの前のプラスチック椅子にアジョシ(大阪出身のおじさん。韓国語でおじさんという意味のアジョシと呼んでいた)がいて、どうだったというので、3日間の事を話した。おじいさんに、あなたのおじいさんは元気かと聞かれた事を話したら、「ほー、それはものっすごい意味のある事やで。」と言われた。

その後、先生含めて皆でご飯を食べて酒を飲んだ。

カンホ、ジョンギル、あと、ヒョン(兄さんという味)と呼んでいた細マッチョの優しい兄さんが東京に留学する日が近づいていた。

カンホは、別れる前にと、アメリカンアパレルのブリーフをくれた。もちろん、新品だ。薄いピンク色の記事に白で縁どられたパンツ。

僕と花子で、カンホとジョンギルに分かれる前のプレゼントを買おうと計画した。シンチョンをうろうろしながら二人で考えて、最終的に駅近くの下着屋(男物の下着屋が結構あった)で、ボクサーパンツの同じものを3着買った。ピンクに小さい猫が沢山描かれている柄のもの。花子は自分用に同じ柄のトランクスを買った。

そして最後の夜にヨンセ大学の留学生達を含めたみんなで送別会をした。僕は酔っぱらって、キョンホと喧嘩した。何でかは忘れたけど、しょうもない内容だったと思う。その頃の自分は酒癖が悪かったし。それで、僕は店を飛び出して、花子も出てきて二人で「最後なのにぃ~」と泣きながらハスクに帰った。

そして、次の日、カンホ、ジョンギル、先生、花子、僕で、バスに乗ってインチョン空港に向かった。ヒョンは直接空港で待ち合わせだった。

僕はカンホの隣に座って、イヤホンを分け合って音楽を聴いた。いろいろ聴いているうちに、レットイットビーが流れたのがタイミング的に気に入って、何度も僕がリピートした。しつこい位だった。

そうして空港についてご飯を食べて、搭乗口で別れた。ジョンギルは相変わらず能天気な感じだった。寂しかったけど、別れる前から十分に寂しくなるシュミレーションをしていたので、涙が出る程では無かった。

カンホがいなくなったら、毎日どうやって過ごすんだろうと考えていた程に一緒にいて、彼に頼っていた。

そんな感じでお別れした。

シンチョン空港は屋上展望台が無いので、そのまま僕達はバスでシンチョンに戻った。

展望台があったらいいのにといつも思う。

金浦空港はあるのだろうか?一度も利用した事が無い。

その頃は車かリムジンバスしか無かったけど、今ではソウルの地下鉄がインチョン空港まで延びている。地下では無いけど。

J-STATIONに戻って、教室でちょっと勉強したり生徒と話をしたりして過ごした。カンホいなくなったし、自分もまた変化しなきゃあなと考えていた。

カンホがJ-STATIONの鍵を朝一番に開けて掃除をしていたので、明日から自分がやろうと思い、先生から鍵を受け取った。

そうしてその日も夕方は、アジョシと大山がコンビニGS25の前に座ってビールを飲んでいる所に合流するのだった。

つづく。。。

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