韓国ワーホリ生活 25
先生から、来週釜山に遊びに行ってこいと言われた。急だったけどいつもの事だった。
その頃はまだスンヨルが留学する前だった。スンヨルと一緒に長距離列車のシンチョン駅に行って、チケットを事前に買っておいた。KTXのチケットだったと思う。
釜山に行ったら、J-STATIONのホームページに書き込みをしてくれている女の子と会う事になっていた。
釜山へ行く前日の夜、久し振りにジスと連絡を取っていて、明日釜山に行くんだと言ったら、釜山の友達紹介するから会ったらいい、との事で、釜山の女の子の連絡先を教えてもらった。
当日、KTXに乗って釜山まで行った。初めての長距離列車だった。窓の外の景色が楽しかった。
思ったより早く着いた。
その日は特に約束が無いので、釜山駅の周りを歩いた。
駅前の大通りを渡ると、チャイナタウンになっていた。へー、と思いながらその辺りをぶらついた。そこから坂になっていたので、上の方へ行って景色を見てみようと思い登って行った。
登りきるとそこは森林公園になっていた。その中を散策した。年寄りが運動をしていた。鉄棒に足をかけてひたすら逆さにぶら下がってるのは珍しいなと思った。年寄りばかりで落ち着いた雰囲気で良かった。
海が見えて、釜山だなあと思った。
日が暮れてきたので坂を下りた。
適当な店でご飯を食べた。
それでまた、釜山駅前の辺りをうろうろ歩いた。外国人が結構いた。
歩いていると、何か雰囲気が違うなと思った。何となく目くばせしてくる外人の姉さんとか。歩いている人の感じも何となく違うというか。
店の前にばあさんが椅子に座って客引きをしていた。中には姉さんがいるようだ。それで、あーそういう場所なのかと思った。特に強引な感じではなかった。
そうして見ると、なるほどーという気がした。後で調べたら、ロシアの姉さんの風俗がある地帯なのだそう。
声かけてこなかったのは金持ってなさそうだからかしら。
にしても、釜山の駅のど真ん前の通り渡ってすぐの場所が置屋街だとは。駅表側と言ってもいいだろう。駅裏側は海だから1本道路があるくらいなものだし。
この辺には自分に用は無さそうだと思い移動する事にした。となると、チムジルバンがある所にいかなければ。
カンホと前に来た時に泊ったのは釜山大学駅だろうかと思い、とりあえず地下鉄に乗った。
下調べもしていなく、その頃はスマホもなかったので記憶と勘で動いていた。
そうして、釜山大学駅に着いた。見覚えのある場所だったのでほっとした。
街は賑やかだった。さっきの釜山駅前と違って安心感がある。
チムジルバンの位置を確認した後、コンビニでビールを何本か買って釜山大学の芝生の上で飲んだ。
釜山大学は坂を上った所にあるので、芝生からの眺めが良い。
夜景を見ながら、懐かしいなぁと思った。
今日はあとは寝るだけだ。
チムジルバンでは、風呂入ってユニフォームに着換えた後、ご飯を食べたり館内をうろうろしたりいつもはやらない事をして楽しんだ。
つづく。。。