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「地面師たち」を見て

(最後にほんの少しだけネタバレあり)

Netflixにて「地面師たち」を見た......

友達と朝から朝食ビュッフェに行き、その後レンタルスペースを借りて一気見した

一気見したせいか、余韻がすごい。
興奮と衝撃でまだ心がソワソワしている。いつも見ているyoutubeのVlogを見ようとしたけど刺激が足りなさすぎて今はちょっと見れなくなった。頭が痺れてしまっている。


ストーリー展開の面白さもさることながら、やっぱり地面師という存在の興味深さに釘付けだったと思う。

商材である土地というものは確かに存在していて、それに偽りは何もない。誰でも見れる、触れる、インターネット上にしかないような無形のものでもない、そこに疑いの余地は一切ない。それなのに、その土地にまつわる全てのものを嘘で築き上げる。土地という存在以外全て嘘。証明書や契約書、お金は全て人間が生み出したもので、だからこそ偽る余地が生まれる。土地という圧倒的な実存と、契約という人間が生み出した脆弱なシステム。このコントラストにすっごく惹かれたような気がする。

さらに、土地と同じく人間も必ず存在する嘘偽りのないものであるはずなのに、本人確認というシステムを介すことで、実存の人間があっという間に書き換えられてしまう。目の前にいる実在の人間を証明する術が、脆弱なシステムしかないというもどかしさ。知り合いであれば、システムではなくその他の実在の人間によってその存在が証明されると言うのに。(脅されていたりしたら別だけど)でもそんな方法、システムの前では許されない。

地面師という行為を支えるこの現代社会の仕組みにめちゃくちゃ面白さを感じたような気がする。

そして、一方では億単位のお金を動かす大きな活動をしているのに、肝心の所有者は全く日々と変わらない生活が続いている。この静と動のコントラストもたまらない。



にしてもやっぱり、池田エライザにはハリソンの足をまず撃って動きを封じて欲しかった!!そして単独行動をするべきではなかったと思った。

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