体外受精の記録 怒りの番外編
怒りでよく眠れなかった。
少し経ってこれを見て、「そんなに怒ることじゃなかったなー」と思うか、「やっぱりムカつくな!」と変わらず思い続けるか定点観測したくて、記録に残しておく。
夫は、自分の両親に「体外受精をしていること」を話しているとのことだった。私はその時点で結構驚いて、出来れば言わないで欲しかったけど、親子間のコミュニケーションに口を挟むのは違うなと思って、何も言わないでいた。
そしたら昨夜、体外受精の進捗を彼の父親に聞かれたらしく、あろうことか「今週何度か通院して、移植になると思う」的なことを話したらしい。
ちょっとフリーズしてから、一気に押し寄せてきた。
嫌だ、気持ち悪い!!!!!
その場で感じたことを素直に夫に伝えて、その日は寝た。寝ようとした。
でもどうにも気持ちが収まらなくて全然寝付けなかった。
「不妊治療してる」と一口に言ってもその内容はかなりグラデーションがある。
それなのに「体外受精」のことから、「移植のスケジュール」のような超具体的な話まで。
それって夫婦だけのめちゃくちゃ個人的な話ではないか。
不妊治療は「生殖」医療。
ましてや移植なんて、「夫婦の受精卵を女性の体に戻す」という意味合いとしてはセックスに近いような行為だと思う。
(全然違うのは承知の上で)
生殖にまつわる日程を、彼の両親に詳細に知られているのは結構きつい。
きついてか、気持ち悪い、嫌悪。
自分の両親にだって一切話してない。
例え妊娠したとしても夫に体調の変化はないわけだから、結構呑気に構えてるのかもしれない。
そういう全体像を踏まえもせず聞いてくる夫の父親が理解できない。普通に心配して聞いてるっていうのは分かるけど、それでは自分がおさまらない。
ましてや普通に話してしまう夫はもっと理解不能。
私もちゃんと体外受精について話してるって知った時点で止めればよかった。
夫の両親も、私がこのことを知ってることも知らないだろうから、ある意味非はない気もするし。
と、ここまできて怒りの臨界点を突破したので
夫にこの通り、言葉汚く全てをぶちまけた。
諸々話し合って、夫の両親に私の気持ちと今後は治療については話さないことを夫から言ってもらうようにした。
それと、やっぱり夫はどこか不妊治療に対して他人事のように感じたので、もう少し当事者意識を持って欲しいと伝えた。
気持ちを知ってもらえたら、怒りが落ち着いて、めちゃくちゃお腹空いてきた。