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「話してくれてありがとう」


言われてこんなに嬉しい言葉はないと思っちゃった。


つい最近、会社の同僚にロンドン赴任とそれに伴う退職のことを先んじて伝えた後にチャットが来た。


一瞬時がゆっくりに感じられて、湯船に浸かる瞬間みたいな気分になった。
じんわり心地よさが広がっていく感じ。


なんかこの言葉に、相手(私)への底知れぬリスペクトを感じるんだよなぁ。
話した内容に関わらず、「話した」という行為まるごとに対しての気持ちを表してくれた言葉。
話し相手として選んでくれたことへの感謝とか、相手(私)が話そう!と決意したプロセスへの思いやりまで含まれてるように感じる。


言われた方としても、私が話したかっただけだから「聞いてくれてありがとう」なのに。
まさかの感謝に驚く。


会話というのは「聞いてもらう」ということだけでなく、「その人を選んで話す」という行為も含まれているという当たり前のことにハッとする。


主体として「話す」側にいると、そのことに気付けなかったりする。そこを一気に相対化してくれる言葉でもあるような気がした。


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