読書感想文 「好き」を言語化する技術
noteを書くようになって文章力を上げたいと思い手にした本、
三宅香帆さんの「好き」を言語化する技術。
具体的なハウツーが載っている本なので詳細は書かないけど、自分にとって印象に残ったことを2つ記録!
まず、「クリシェ」について。
読んだ時、ピーンと来た。私が抱いていた違和感というか、noteを書くときにぼんやりと意識していたこと。
「小さな幸せ」「丁寧に暮らす」「自分の機嫌を取る」とかそう言うのも、クリシェにあたるのでは?って思った。なんか、色々なところで語り尽くされている感じ。
そういったクリシェを書かずに具体の記述に終始すれば、自ずと小さな幸せ/丁寧な暮らしというのは浮かび上がってくるんじゃないかと思う。クリシェまで書き切ると、なんだかそこを見据えた上での行動なような気がしてチープに感じてしまう。
noteを始めた当初から、抽象度は上げずに具体的に書き連ねようってなんとなく決めていた。示唆やまとめ、総括みたいなものを引き出そうとしない。最後にそうやってまとめてしまうと、一気にありきたりでどこにでもあるような文章になってしまう感覚があったから。
突拍子もない結論なんて早々ないから、辿り着くところは一緒な場合が多い。だからこそ、過程に個人差が出るんだろうと思う。私はそういった自分だけの感覚が、おしゃれというか楽しいなーと感じる。
そして、そういう感覚って自分の美意識と繋がってると思う。
もう1つ、なるほど!と思ったのがこれ。
私はとにかく飽きっぽい。だからこそ、その時々に抱いていた感情を、鮮度そのままに残しておくのはすごく価値があると思った。
それをしばらく経ってから見ると、全然感じ方が違ったり、お門違いなことを言ってたり、意外といいこと言ってたりするのに気付く。
昔着てたあの服よかったなー的な。リバイバルすることもある。あの時の自分に出会える!みたいな感覚があるのかもしれない。
そのためにも、鮮度高く勢いのままにばーっと具体的に書き連ねていくことはすごく大切だと思った。
私には「推し」はいないけど、文章との向き合い方について考えるきっかけをたくさん与えてくれる本だった!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?