シュート至上
結論
攻撃において最も重要かつ修得コスパの良いスキルはシュートである。自分のように学生時代のサッカー部活経験がなく、社会人になってからフットサルを始めたという人は、何よりもまずシュートから練習するのをお勧めする。
草フットサルにおけるゴールの決まり方
草フットサルのレベルでは、綺麗にパスを回してゴール前でフリーな選手を作って決めるというシーンは少ない。色々とごちゃごちゃした後になんだかんだシュートを打ってそれが決まるというのが多い。素人がやるビリヤードの9ボールにおいて、過程が意味を持たず、最後の9を決めたもん勝ちになるのと似ている。
パスやトラップなどに比べて修得難易度が低い
草フットサルのコートの狭さでは経験者でもきれいにつないでゴールというのは少ない。そしてスキルの面で部活経験者に追いつくのはほぼ不可能だ。部活経験者は吸収率の高い子供の頃に毎日何時間も練習してきたわけで、社会人になって月数回大会に出る程度の練習量で差が埋まるはずがない。
特にパスやドリブル、トラップ等は非常に奥深く一朝一夕で身につくものではない。シュートが浅いというつもりはないが、パスやトラップと異なり1つの蹴り方だけ身に着けてもそれなりに意味がある。右足インステップで止まってるボールを蹴ればそれなりに威力が出ます、で十分役立つ。
良いシュートが打てる事がもたらす意味
敵選手への評価として「良いシュートを打つか」というのが大きなウェイトを占める。下手かつ良いシュートもない場合、その選手への注意は大幅に下がる。2対1で攻められても無視して1対1と扱えるし、ボールを持ったら普通なら取れないリスクを取って奪いに行くことが出来る。つまり舐めた扱いをされ、そのしわ寄せはチームに行くことになる。
逆に言うと下手でも良いシュートを打つ場合は注意をそんなに下げることは出来ない。こぼれ球が目の前にいったり、たまたま良いトラップをしたりしてシュートを打たれたら入ってしまうからだ。となるとマークを外せなくなるためチームへの負担は増えない。ボールを持たれた際もパスやドリブルよりもまずシュートを警戒することになるため、本人的にも余裕が生まれる。
良いシュートとは何か、どう練習するか
良いシュートとはゴールの可能性があるシュートである。要素として以下2点がある。
・シュートの威力、またその精度
・シュートオプション
1つ目はわかりやすい。威力や精度がないと、真面目なキーパー相手ではなかなか入らない。特に威力は上げやすいし練習しやすい。精度はテクニック系なので上がりにくい。練習するならとりあえず力が伝わって強いシュートになるまで思い切り蹴りまくればよい。素人が30本シュートを練習で蹴ったとして、威力はかなり上がると思う。精度は正直そこまで上がらない。
狙いとかも最初は考えなくてよい、威力が大事。どうせゴールの真ん中狙っても精度の低さから良い感じにバラけてくれる。精度が上がってきて真ん中狙いだと真ん中にしかいかなくなったら左右狙い分ければよい。
2つ目のシュートオプションは右でそれなりに蹴れるようになったら次は左(逆足)とかトーキックとかを練習すると良いという話だ。優先度で言うと断然トーキックとなる。更に応用では、右サイドでもって前に敵選手がいたら右斜め前に出して蹴る、とか左は左前に出して右トーキックで蹴るとかの本番を意識した練習をすると良い。