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1人から出来るレオザ式②コンプ編

蹴球学、レオザと言えば「サイドバック張るな」論。
何故サイドバックが張ってはいけないか。
同サイド圧縮(コンプ)で嵌ってしまうから。

前回記事同様「1人から出来るレオザ式」という形で相手にコンプをかける部分を記載する。
もちろんコンプは連動必須なのでいつでも1人だけで出来るわけではない。
「1人"から"出来る」とあるようにトリガーとなるイメージ。

では早速。
自分のチームがワントップなのでそれで説明する。
相手は4バックを想定。

まずコンプが始まる前。
相手のセンターバック(CB)がボールを持っている時。
この際の相手の行動は大きく5種類。

①中央(ボランチ)に付ける

これを通すのは論外なので基本はボランチへのパスコースを切る

②大きく味方DFの裏に蹴られる

キックの質が高いCBにこれをやられるときつい。
ボランチカットしながらも大きく蹴るのを邪魔する。
大きく蹴る際はボールを少し遠くにおいて何歩か助走を取る場合が多い。
それを防ぐ程度にプレスをかける。
たまにワンステップで大きく質の良いキックが蹴れるCBがいる。
その場合はそのCBへのプレスを強めにするが両CBが蹴れるならお手上げ。

③低い位置で張ってるサイドバックに渡す

これはありがたいので割愛。次のステップに進む。
サイドバックが偽サイドバックみたいな位置にいたり、高い位置でこちらのウィングと駆け引きしてフリーで受けるようなレベルなら諦め。

④CB間でパス交換

①②を潰すとこれが一番多くなる。
これを狙うのが次のステップ。

⑤GKとCBの3人でパス交換

これも基本諦め。
GKの足元が上手くてちゃんと3人で回せる場合ワントップだけではどうにもならない。


④のCB間のパス交換からコンプを狙う話をする前に。
「諦め」と書いたやつをどうするかざっくり話しておく。
試合自体を諦めるわけではない。
チーム連動でコンプを仕込むことが難しい以上ワントップで出所を完全に抑えるのは無理なので諦める、ということ。
レオザが良く言う「蛇口が締めれないならバケツの大きさで防ぐ」ってやつ。
ワントップで抑えられないということは大きく蹴られても後ろには人数がいるはず、こぼれ球を拾ったりも有利なはず。

無理に全てを防ごうとして一番やってはいけない①のボランチへの簡単なパスを通されると、自分がいないのとほぼ同じになるのでそれはダメ。
あくまで優先順位は①。
大きく蹴られるのは仕方ない。


ということで本題の④からのコンプ。
基本は①と②で説明したように中央(ボランチ)へのパスコースを切りながらやんわりプレスをかける。
そしてセンターバック同士でパス交換が始める。
このパスのタイミングでコンプ開始可能か判断する。

コンプをかける(サイドバックに追い込む)ということはCB間のパスを切るのでボランチへのパスコースが切れなくなる。
一番の判断ポイントは自分がコンプを始めた際に味方のトップ下なりがボランチへを捕まえてくれそうかどうか。
捕まえそうにないならコンプは始めない、始めれない。
中央を通されないようにCB二人のパス交換は容認し、大きく蹴れない程度両方のCBを交互にプレスする。

判断ポイントに戻り、相手ボランチを味方が見てくれそうな場合。
相手のCBからCBへのパスに合わせてCB-CB間を切るようにプレスをかける。
すると相手は困ってサイドバックに出すことが多い。

このタイミングで失敗するケースとそこから逆算した判断ポイントでの追加の要素を説明する。
失敗するケースは色々ある。
横方向から行くので相手CBに縦に持ち出される。
それを囮に上手くいなされてもう片方のCBに戻される。
このタイミングで大きく蹴られる等。
これら失敗するケースは全て1つの原因/要素に基づいている。
それはそのCBが上手ということだ。
よって逆算して追加する判断ポイントは上手ではないCB側へパスが出た際にコンプを開始すると良いという事だ。

これと同様にいくつかの追加要素がある。
例えば横パスが悪くてテクニックを発揮できないような場合。
風下側で大きくけりにくく嵌めのリターンが大きい場合。

この辺りの要素が重なってコンプできそうな場合には自分がトリガーとなって開始すると良い。

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