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・空気感染症対策
先日、Twitterのトレンドにも上がって来ていましたが、ネットニュースでこのような内容の記事が取り上げられていました。
記事タイトルにもあるように『アレ』に関して、国立感染症研究所が『エアロゾル感染』が起きている事をようやく認めましたね。
個人的には、日本でも『ようやく取り上げられるようになったか』と言う感じ何ですが、実は去年の5月頃にインド政府が『エアロゾル感染』による感染爆発が起きているとの見解が既にでており、海外メディアではこの情報が色んな所で取り上げられていた事を皆さんご存知でしょうか。
Shelly Miller先生
— エアボーン空気感染#COVIDisAirborne#covidCO2#bettermasks (@AirborneKanki) May 21, 2021
「コロナウイルスに関するインド政府の最新見解。エアロゾルの移動距離は10mにも及ぶ。換気が重要であると政府が発表」@ShellyMBoulder先生に感謝
2021.5.20🇮🇳THE HINDUhttps://t.co/EymIHaJhgD https://t.co/RL4leEhYBq pic.twitter.com/0twUMkWpuC
約1年前にこのような事が国内でも認知されていたのであれば、もう少し具体的でかつ効果的な対策が取れたのでは?と言う気持ちもありますが、この『エアロゾル感染』で普通に日常活動している方の大半(90%以上)は暴露済みであると自分は考えています。
この流れで色々と言いたい事はあるのですが、大きく本筋からずれてしまうので、ここから今回のBlogのタイトルにしている『空気感染症対策』について、自分の分かる範囲で少し掘り下げて説明しようと思います。
・空気感染を起こす感染症
説明へ入る前に『エアロゾル感染』と『空気感染(飛沫核感染)』は定義としては殆ど同義なので、ここから説明をする際は『空気感染』で統一させて頂きます。
(なので、巷を未だに賑わせている『例の感染症』は空気感染を起こす感染症としての認識で大丈夫です。)
数ある感染症の中で、自分が大学生の時に教えられた空気感染を起こす感染症は3種類ありました。
それが結核菌・風疹ウイルス(はしか)・水痘ウイルス(水疱瘡)になります。
他にも、感染者の嘔吐物や下痢などの消毒処理が甘く、それらが乾燥した後に暴露する事で感染のリスクがあるノロウイルスや、患者由来では無く環境中から発生し空中に漂っている自然界由来の微生物によって空気感染を起こすレジオネラ菌や炭疽菌、真菌なども空気感染を起こす感染症として知られています。
基本的に人から人へ伝播する際は、くしゃみや咳などで起こる、口からでる細かい水滴(しぶき)の中に感染患者が保有している増殖した病原体を空中へ飛散(飛沫)することで拡散することで起こります。
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先程取り上げた空気感染を起こすウイルスや細菌も例外では無く、初めは水分を含んだ飛沫として拡散されますが、他のウイルスや細菌と違って乾燥に強く長期間生存する事が出来る事から、空気の流れに乗って遠く離れた人へも感染を起こすリスクが他のウイルスや細菌よりも高くなります。
また、空気感染を起こすウイルスや細菌は『接触感染』や『飛沫感染』でも感染が広がるので、『空気感染』だけで広がっていると間違って理解しない様にして下さい。
・空気感染を起こす感染症の感染対策
様々な対策法(3密回避やソーシャルディスタンス等)が出て来ていますが、基本的な対応としては『換気』を徹底する事が重要だと思います。
空気の流れが悪い所では、滞留によってウイルスの数も多くなる可能性が高く、それに伴い感染のリスクも増えます。
(なので、色んなお店にあるアクリル板やビニールカーテンは無意味どころか逆効果ですよ。)
又、病院等でも空気感染対策として、定期的な空気の入れ替え(1時間に5~6回程度)や空気感染症に罹患した患者さんが使用した病室は、一定時間窓や入り口を開けて空気の入れ替えを行っています。
他の対策として、当たり前の事ではありますが『流水で手洗い・うがい』『症状の有る場合は無理をしない』『くしゃみや咳が出ている時にどうしても行動しないといけない場合はマスクを適宜使用する』等、一般的な感染症対策をやってもらう事も感染リスクを減らす事にも繋がります。
マスクに関しては色々と言及したい所が有りますが、今回は割愛させてもらいます。
ざっくりとした内容と中の人の知識不足で物足りないかもしれませんが、自分としては『アレが空気感染するからと言って過剰な対策を取ってはいけない』と言う事が伝われば良いなと思ってます。
正しい知識と正しい行動で、早く元の日常に戻りましょう!