【連載小説】10 days (5)
3.二日目(日曜日)3.1
「いつまで寝てるんだ。起きろ。もう六時だぞ」
佑斗は寝ぼけ眼で健一を見る。健一の不機嫌そうな顔を見て、自分が今どこにいるか思い出した。夕べ眠れなくて遅くまでラジオを聞いていたのだ。佑斗は飛び起きた。
「おはようございます」
「さっさと着替えろ。着替えたら、パジャマはきちんと畳むこと。ベッドメーキングもやること。いいな」
「ベッドメーキングって何ですか?」
「お前が寝る前、ベッドがどんな風になっていたか、覚えているか?」
「はい。何となく」
「じ