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車椅子の父と、北海道旅行 その4
北海道旅行、最終日の4日目。
旭川から美瑛や富良野を通り抜け、新千歳空港へのドライブ。
女子好みのツボにはまるホテルステイ
旭川の宿泊はOMO7旭川 by 星野リゾートでした。
エントランスはハロウィン使用で、インテリアやサービスも模様されるイベントも女子が喜びそうなしつらえばかり。可愛いのです。
地下にサウナと広いお風呂があり、弟が父を連れて行ってくれました。
サウナのテーマは『動物園』。
朝食をいただくのは大きな窓のおしゃれなカフェ&バル。
エグゼクティブではない世界線で、さすがコンセプトしっかりしてるわ、とテンションあがり気味のホテルステイでした。
そして、美瑛へ。
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秋の美瑛に見惚れる
旅行に出る前、北海道に住んだことのある友人が、北海道の紅葉の美しさはこのあたり(関西)とはぜんぜん違うのだと力説してくれました。
確かに、です。
道の両側にある木立の大きな葉はブラウンベージュからイエロー、オレンジのグラデーション。北海道に着いたときからずっと曇りだった空から、やっと差してきた日差しに照らされて、うっとりするほどきれいです。
「紅葉」を英語に訳すと“autumn color”だと聞いたとき、なぜ赤いって表現がないの?って違和感だらけだったのですが、北海道の秋はautumn colorそのもの。
秋色にあふれているのだと、しみじみ見とれてしまいました。
そして、美瑛のパッチワークキルトのような丘陵。
なだらかな起伏にカラフルな布を縫い合わせたような畑の風景が広がります。
西日本の田園風景しか見たことのないわたしには、目に映る景色がとても新鮮でした。
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美瑛の『四季の丘』に立ち寄りました。広大なお花畑の観光ガーデンです。
シーズンオフの入口のため入場料は無料だったのですが、まだまだきれいな花がたくさん咲いていました。
園内は、トラクターが引く幌付きのバスに乗って回ることができるようです。
わたしたちは、先を急ぐため車椅子で散策。
空港へ、バタバタと旅のおわり
正午近くに新千歳空港近くでレンタカーを返却しました。
ちょっとだけ慌ただしく空港へ向かい、わたしは関西へ、父と弟は九州へ向かう便にそれぞれ乗って帰路に着きました。
歩くのが難しくなった父との旅行を計画してくれる弟に、感謝です。
父は今でもいろんなことに興味があります。
それは家族にとっては嬉しいことで、一緒にいるわたしたちを前向きな気持にしてくれます。
車椅子移動での本当の不自由さは、車椅子に乗っている父でないとわからないかもしれません。
時折、膝を折って車椅子の父の目線に合わせると、目の前の風景の見え方に都度驚きを覚え、父の立場を理解してなかったなと思うことがあります。
そんな風に教えてもらうことも多々。
父が嫌がらない限り、また一緒に車椅子で出かけられる機会があればいいな、と願います。
*本日(10/5)の車椅子旅行ポイント*
OMO7旭川のカフェ&バルには店内に段差がありますが、段差に渡すプレートが用意されていて、車椅子を丁寧にエスコートしてくれました。
美瑛の四季の丘は、駐車場から園内に至るまで段差はありません。
が、敷地が広くアップダウンは多そうなので、すべて回るにはトラクターバスを利用するのがベターかと思います。