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オーストラリア旅行 Day5

パースからシドニーへ移動の日。
これまで住んでいたパースをわたしたちと一緒に発つ長女は、午前中荷物の整理やあいさつまわりへ。
わたしは次女とふたりで午前中、パース市内のオノボリさん的観光に出かけました。

コインロッカー代わりのドミトリーに異次元をかいま見る

今日の朝食は、パースに着いた翌朝にも行った、ホテルの前のカフェDaily Eats。
初日のフルーツボウルが超おいしくて狙っていたのですが、時間が早すぎて提供できないとのこと。うーん、残念。つくりおきじゃないってことね。新鮮でおいしかったもの。
でもほかのメニューも美味しくて、店構えもかわいくて、愛すべきカフェでした。

パース駅周辺には(駅周辺じゃなくても)、コインロッカーというものがありません。
ホテルが駅から離れていたので、市内観光中は駅の近くにスーツケースを預けたい。
というわけで、ネットで見つけたのは、店舗やホテルで荷物を預かってくれるサービス。Uberのように、数件ある預かり先から一つを選んでネットで支払い、あとは地図を頼りに荷物を預けに行くというシステムです。

駅から近そうな預け先を選び、キャットバスでパース駅へついたらグーグルマップを頼りに目的のホテスルへ向かいます。
でも、あれ?ホテスルなんてないぞ?地図ではたしかにここだけど…。
そこは古びたアパートメントのような建物で、入口すらわからない。
建物の前に座り込みタバコをすってた若い女性に「バイブホテスルってどこ?」と尋ねました。
「ここだけど?あんたたち、ここに泊まるの?」と怪訝な表情でわたしたちを見回す彼女。
そう、バイブホテスルは看板もなく「入口はこちら」というサインもない、バックパッカー向けのドミトリーでした。
エントランスはこのドアか?とタバコの女性に3回確認しないと承服できないような扉をあけると、共用スペースにタンクトップに短パンにサンダル、ぼさぼさヘアで、どよん、とくつろぐ旅人たち。
奥のコンクリートむき出しの土間は、流しとコンロがおいてあるだけのキッチン。これまたタンクトップに短パンにサンダルの、おそらくいろんな国の男女数人がそれぞれ食事の用意をしています。
うわ、なんかわたしたち、すっごく場違い。
駅チカで東横インみたいなのを想像していたわたしの勘違いも甚だしいけれど、ここに荷物を預けて大丈夫かと不安すら感じる異次元空間。

でも、ホステルの従業員の対応はとても的確で感じが良く、鍵のついたロッカー室に連れて行かれ、荷物を入れて施錠するところまで見せてくれたのでした。
とにかく、荷物は預けられました。さあ、市内観光。

キングス・パークで、電動スクーターごと大ゴケ

ウルフレーンのウォールペイントの前で映え写真を撮り、ロンドンコートを端から端まで歩き(短いけれど)、次のキングス・パークへ行くバス乗り場を探そうとしていたら、次女が
「Beamで行こうよ」と。
Beamは、乗り捨ての電動スクーターです。
目の前にスクーターのステーションはあるけど、使い方は知らないし乗ったことないし、と躊躇する間もなく、次女は大丈夫大丈夫、と2台のスクーターをチョイス。
備え付けのヘルメットを被り、Beamに乗り、ステーションから出発しました。
初めは街なかで人並みを避けつつ、加速のコツも分からずにヒヤヒヤしながら走行。しかし、慣れてくるとなかなか快適ではないですか!
キングス・パークに近づくと歩行者が少なくなったこともあり、スイスイと快走でパークに到着しました。

と、油断した瞬間、わたしスクーターごと転倒。
実は、前を走る次女の姿を、運転しながらスマホで撮ろうなんて思ったのです。
幸い、コケたのが公園の芝生の上でケガもせず無事でした。
次女はケガがないとわかると、走行中にスマホ操作しようとしたわたしに思いっきり呆れてました。ですよね、自業自得、反省です。

わたしたちはパース市内の一部しか見ていませんが、その中でお勧めをあげるとしたら、キングス・パークです。
高台にあるパークからは、パース市街地やスワン川が一望できます。
400ヘクタールの広い公園の、見たのはほんのちょっとですが、たくさんの植物が植えられ色んな花が咲いていて、とても綺麗でした。
雰囲気の良いオープンカフェで、次女とふたりで冷たい飲み物で休憩。
時間があれば、もっと公園の奥まで行ってみたかったです。

再びBeamに乗って市街地に戻ります。
Beamを返却し、近代美術館へ。
美術館はその佇まいが好きです。アボリジニアートを見ました。

ホステルで荷物を受け取り、13時に駅で長女と合流、電車でパース空港へ。
15:30発のカンタスでシドニーへ向かいました。

還暦過ぎのホテル選びに一考を投じたシドニーの夜

パースと3時間の時差があるシドニーに、飛行機が着いたのは23時。
アゴダで予約したホテルに、Uberで向かいます。
ネットでみた時、安い値段で予約できたと喜んだ良さげなホテル。
少しだけ町外れにあるそのホテルに到着し、メールで届いた暗証番号でエントランスのドアを解錠します。
着いて知ったのはフロントがない。常駐しているスタッフはいない。
エレベータはない。バス・トイレ共用。極めつけ、エアコンない。

古い建物を改装したホテルで、インテリアはヨーロピアン趣向のおしゃれな感じ、ちょい高級感もありですが、あんまり清潔な感じがしない。
天井のプロペラファンが、重たい音をたてながら回るベッドルーム。
トイレ・シャワーが一室に収まった共用のバスルームは、一般的なマンションのトイレをシャワーブース分だけ縦に伸ばした感じの超狭い空間。

設備などの説明は、英語メールで送られてたのだと思います、たぶん。
私の読解力が及ばなかったのだと考えられます。だけれども…。

およそ35年前、ヨーロッパをバックパックで放浪旅した時、
泊まり歩いたのは民宿のような小さなホテルでした。
もちろんバス・トイレ共用。
でもその土地のリアルな雰囲気が伝わってくるのが嬉しくて楽しくて。
高いお金を払ってコンチネンタルホテルに泊まるなんて考えられない
と思っていました。

今回は、宿の主が迎えてくれる民宿的ホテルではないので、同系列で比較はできないけど、ムリ。ぜったいムリ。
ここでは休めない。
世界中、どこにいっても金太郎飴のような同じサービスのホテルに泊まりたい!
これって歳とったってことなのかなーと思いつつ、
ひと晩中ファンの回転音を聞きながら、眠れぬ夜を過ごしたのでした。







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