オーストラリア旅行 Day1
まさかのビザなし。日本出国なるか?
2月、出発の日が来ました。
早朝から大きなスーツケースと機内持ち込みの荷物を持ち、電車で空港へ。
次女と二人で、オーストラリアへ向かいます。
預かり荷物の重量チェックもばっちり。いざチェックインカウンターへ。
と、カウンターのグランドスタッフから思いがけない問いかけがありました。
「オーストラリアのビザはお持ちですか?」
は?
ビザ?
そう、オーストラリア入国に必要なETAと呼ばれる電子渡航許可を、私と次女は取得してなかったのです。
あれほど観光スポット調べに余念がなかったのに、入国に必要な手続きをスルーしてたなんて!と、
自分のアホさに一瞬思考が停止しました。
グランドスタッフ曰く、飛行機の搭乗ゲートの締め切りが30分後、それまでにETAの申請が完了しなければ飛行機に乗せることはできない、と。
ってことは、今からでも取得可能なのね?とスマホを取り出し、
重大なミスにクラっとしそうな頭を持ち上げ、カウンターの前で、焦る指で申請開始しました。
申請のサイトは当然ながらすべて英語です。
わたしの何倍も英語を理解できる次女が、それでも翻訳アプリを駆使して、なんとか時間ギリギリに入力を完了しました。
これで申請できたはず、と祈る気持ちでグランドスタッフに報告しました。
ETAは、申請完了すればパスポートに電子的・自動的にリンクされます。
ですがこの時、入力完了直後でわたしたちのパスポートにはリンクが反映されず、つまりETA未取得状態のままだったのです。
予約している飛行機はマレーシア航空、クアラルンプールで乗り換えてパースへ行く便です。
グランドスタッフは、「クアラルンプールまでの飛行機には乗れます。クアラルンプールで一旦出国しなければなりません。出国して以降のことは一切補償できません。それでも良ければクアラまで行きますか?」と。
もちろんイエス。
では急いでください、と言い走り出すスタッフを追いかけて、どうにかクアラルンプール行きの飛行機に乗り込んだのでした。
マレーシア入国に立ちはばかる壁
クアラルンプールへ到着すると、入国審査は長蛇の列。
次女と別の列へ並び、やっとわたしの順番が来て審査を通過。
ですが次女は、審査に通れず入国できません。
実は、マレーシア入国にはデジタルアライバル・カード(MDAC)が必要だったようです。
日本のカウンターで、あれほどオーストラリアのETAがないと飛行機に乗せられない、でもクアラルンプールまでなら行っても良いといわれたわたしたち。
マレーシア入国に必要な申請があるなんて、聞いてないんだけど!
何故わたしがMDACノーチェックで通過できかのかは謎ですが、次女はその場で申請しないと入国させてもらえない状況に。
とりあえず、入国できたわたしは預けていた荷物をピックアップし、パース行きのカウンターに並びました。ここも長蛇の列。
チェックインカウンターの順番が来たころ、次女が合流。
次女は、スマホでMDACの申請をしながら入国審査の列に並び直したのはいいけど、このままではどう考えてもパース便の出発に間に合わない。
そこで、列の前方に並んでいる人に、パース行きの搭乗券の時間を見せ、間に合わないので列を譲ってください、と無理を言ってお願いし、何人もの人に順番を譲ってもらったそうです。
まだ学生の次女、ひとりで海外の空港で相当に不安だったようです、無理もない。
みなさん親切に譲ってくださってようやく入国審査を通れたのだと、不安と安堵で泣いていました。
クアラルンプール空港を走る、走る。
わたしと次女はマレージアへ入国できました。
オーストラリアのETAは取得出来ており、パスポートのリンクも反映していました。
なのでチェックインカウンターでの手続きは完了。
でも、すでにパース行きの搭乗ゲートは開いており、飛行機の出発時間まで1時間を切っています、かなりやばい。
まず、荷物検査へ走る。
ここでも、並んでいる人に事情を訴え、列の順番を譲ってもらうことができました。ほんとにみなさん親切でした。
クアラルンプール空港は広いからか、荷物検査を終えたあとにもう一度、搭乗券をチェックするゲートがあります。
走り込んで通過しようとすると、わたしたちの搭乗券をかざしたゲートの機械に
TOO LATE
の文字と赤いランプとブザーがセットで作動したではないですか。
やばい、でも前へ進みたいわたしたち。
ゲートの係員に通してよね、と目で訴えると、仕方ないわね、という表情でゲートを開けてくれました。
それから出国検査を終えると、猛ダッシュ。
免税店や飲食店が無数に並ぶ広い広い空港のフロア、しかもパース行きの搭乗口は別のターミナルビルにあり、空港内をバスで移動しなければなりません。
バス乗り場があるのは、今いるメインのターミナルビルの端っこです。
機内持ち込みの荷物、次女はキャリーバックを引き、わたしはリュックを背負って、バス乗り場目指して、走る走る。
祈る気持ちでバスに乗り、着いたターミナルビルでバスを降りて再度、ダッシュ。
そしてようやく、搭乗ゲートに到着しました!
ラッキーなことに、マレーシア航空19:50発のパース行きは出発が遅れていたこともあり、
わたしたち着いたのは搭乗が始まる直前でした。
よかった。間に合った。
オーストラリアへ行ける!の嬉さと、走り続けた動悸とで、
飛行機のシートへ座ったあとも、どきどきが治まりませんでした。
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