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明るさとあきらめ
「実質一回終わった人生だから、何でもいいや」という時期がここ数年続いていた。赴くままに生きていられたし、将来について思い悩んだりしなくてよくて楽だった。
ほどよく自分を諦めることで明るくいれたのだ、と思う。
でも最近また、怖いと思うことが増えた。こうなったらこわい。こうならなかったらこわい。そうやってどんどん体が重くなる。
コンフリクトやアンビバレントの状態(きもいけど頭で昔からこう呼んでるのでそのまま言う)はおしくらまんじゅうや綱引きをしているだけで、同じ場所から進んでいない。
葛藤は、あって当然のものだと思うけど、長い時間そこにいることは褒められたことではない。辛いのに褒められない苦行をずっとしている。
対立しているなにかがある時、どちらかの力を抜かないとどちらにも進めない。
そんなことはわかりきってるんだけど、それを行動にできる時とできない時の差はなんなのだろう、と考えると、やはり自分の人生を高尚なものととらえすぎているんだと思う。
今できる範囲でなにをしたいんだとかしたくないんだとか、誰を喜ばせたいんだとか、結局それくらいのことしか考えられなくて、逆にそれだけを考えていればいいのかもしれない。