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箱庭の魅力。

私は都内の庭のないマンションで育ちました。

比較的広いベランダが南北にあったものの
庭とは無縁の生活でした。

比較的おおらかだった
昭和の終わり頃。

近所の国有地の公園の茂みに
友達と簡単な秘密基地を作るのが日課の毎日。

低木に
洗濯物の紐を結びつけたりして
最初に始めることはまず

空間を区切る

ことでした。

空間を区切って
そのなかに自分のイメージ通りの
空間を展開させるワクワク。

たった一畳もないくらいの
自分だけの秘密の空間

せまければせまいほど
自分のイメージに近づけやすい
気がして

葉っぱで布団を作ったり
段ボールで机を作ったり。

それは楽しい時間でした。

小学校も高学年になるにつれて
それは
家の中の自分の机のスペースを
クリスマスなどの
季節ごとのテーマで少し飾ることに
変化していきました。

カトリックの学校に幼稚園から
通っていたこともあり
クリスマスの前になると
盛大に飾り付けられたクリスマスツリーや
馬小屋や大きな星が飾られ
まったく信仰心はなかったものの
そのディスプレイに
ワクワクしていた自分も懐かしいです。

大人になって

多肉植物に出会い
趣味でベランダガーデニングを楽しむように
なった私が夢中になったのは

ベランダを自分のイメージどおりの 世界観にしたい
ということでした。

好きな古道具をあつめたり
ディスプレイできそうな古びた棚を見つけては

まるで巣籠もりをするリスのように
ベランダへせっせと運びました。

でも
そうこうしているうちに
ある程度完成された庭のイメージは
大幅に変えるのは大変で

出来上がったしまったあとの楽しみを
模索していました。

そこで次に私がはまったのが
空間を多肉植物で表現する箱庭です。

高校生の頃から
京都の寺院の枯山水にも
猛烈に惹かれていた私は

見立てる楽しさを多肉植物で
できないかと
箱庭を作り始めました。

小道具を100均一であつめて
椅子と小さなジョーロに
はしごを端材でつくって並べたり

ブルーのビーズで川を作ったり
あっという間に私は

多肉植物で作る箱庭の世界には
まっていきました。

そうして
いま
全国各地で
多肉植物でレッスンを
させていただけるまでになり

リクエストが多いのが
箱庭のレッスンと
リースのレッスンです。

秋のレッスンのはじまりは
尊敬するAtelier miyuさんの5号の大きな煉瓦の鉢に
秋の散歩道をテーマに箱庭を作ります。
すでに募集は締め切っていますが

またここでお客様の作品など
ご紹介できればと思います

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