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名作ボディコピーを味わう時間4日目 -日本人にもっと毒を。-

毎日ひとつずつ「名作ボディコピーを味わう時間」と称して、
好きなボディコピーを紹介していきます。

勉強のために手書きで読みづらい部分もあるかと思いますが、、そこはどうかごゆるりお付き合いただけますと幸いです。

4日目のボディコピーは、こちらになります!

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画像:http://futuretext.co.jp/works/takarajimasha/904/

広告主:宝島社さん
コピーライター:前田知巳さん
2008年

これを読み解くと・・・

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企業広告ですが物語調(ストーリー仕立ての表現)になっていて、KWはキャッチコピーにもボディコピーにもたくさん出てくる「毒」。

個人的学びポイントはふたつ。
①全体的に、AなのにB(A↔Bの関係性)が多くて、想像力をかき立てられます。一行目の「汚い、からといって電車のつり革に触らない人は、逆に不健康だと思う。」からまず考えさせられました。(え、ほんとにそうかな・・・?つり革汚くない!?でもそういえば、小さい時にきれいすぎる環境にいた子は大人になってからアレルギーが多くなりがち、だったり、体がばい菌に対して弱くなりがち、だったりという話を聞いたことあるなあ。なるほどそういう考え方もあるかもしれない)※今はコロナなので、今年まったく同じフレーズが並ぶかといったらそうではないかもしれません。

ほかにも、「お人よし」と「罪」/「自殺」と「生きる」/「毒」と「薬」などなど。一文読むごとにドキッと、というかこれってどういうことなんだろうと考えさせられました。

②抽象的な話が続いた後の具体例でコピー全体が生き生きとして見える/鮮明になる

最後の「突然ですが。立川談志さんのような人には、ずっといつづけていてほしいと思う。」について、いやほんと突然!って1回目読んだ時は思いました。でも、その突然さというか今まで結局抽象的な話だったところに対して、「立川談志」さんを出されたことで一気にイメージの世界が広がりました。

それは「立川談志」さんという、人が持つキャラクターによって、世の中・読み手がもっている文脈というか情報量が一気に増えたからではないかと思いました。あー「立川談志」さん・「毒」・「薬」うんうん、なるほどーとスーッとつなげて考えていく感覚。

でした!

最後に、前田さんの今回のボディコピーの考え方のお話がまさにガツンと響いたのでそちらも引用させてください。

受け手に迎合するのではなく、受け手の咀嚼力、受け手の想像力を信頼して文章をつくる。そのような覚悟で書かれた文章は(そこにネガティブな言葉が入る場合もあるとしても)、結果として多くの人からの共感を得られるような気がします。

出典:「何度も読みたい 広告コピー」

「嫌われたくない」とか「なんとなくこう書いておけばいい」みたいな文章って確かに今まで響かなかったし、自分が読み手の場合もそういうのってなぜか鼻が利いてわかっちゃうよなあと改めて思い返せました。

覚悟っていい二文字だなと思う年の瀬です。


今日もお読みくださりありがとうございました!
それではまた明日、おあいできたら。




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くるみ
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