舌痛症とウォーキング
前回のnoteに書いた、アズレンに大正口内炎チュアブル錠を混ぜてうがいする方法は、2週間ほどやったところで歯が知覚過敏になってしまった。成分表をよく見たら、スクラロースが入っていた。スクラロースが入っているガムで以前、歯の調子が悪くなったことがあるので、とりあえずアズレンだけのうがいに戻すことにした。
以前、舌痛症と音楽というnoteで手軽に舌の違和感を忘れるアイデアをご紹介した。音楽の刺激そのものが舌で感じる小さな違和感を相対的に小さく感じられるようにしてくれるし、音楽に刺激されて様々な脳内麻薬が出ることで、苦痛を和らげる効果が期待できる。
もうかれこれ半年くらい、脳内麻薬が出ることを期待してウォーキングも毎日取り入れている。舌痛症患者にとって、ウォーキングは気持ちいいけれど辛い部分もある。なぜなら、1人で歩いているときはどうしても舌の感覚に意識が行ってしまうからだ。せっかくのウォーキングで舌の違和感でストレスが溜まってしまうのはもったいない。
舌痛症患者がウォーキングの時間を快適にするには、ちょっとしたコツや努力が必要だ。ということで、私のよくやるコツをご紹介したいと思う。
コツ1つ目は、舌の力を抜くこと。舌が気持ち悪いなぁと思っているとき、舌にギューッと力が入っていたりする。舌は筋肉で出来ているので、力の入った舌は固くなり、刺激が強く伝わってしまう。目指すのは、寝起きの時のリラックスした柔らかい、刺激を受け流せるような舌。舌の先端や端は敏感だから、舌の奥の方に意識を持って行った後、ふっと力を抜くとやりやすい。
2つ目は歩く姿勢を整えること。ついでにアゴを引いて軽く口角を上げる。これでハツラツと歩けるので、思考もポジティブになる気がする。歩行瞑想やウォーキングメディテーションと呼ばれる手法で、足の歩みに合わせて「右、左、右、左」と考えるのもいいし、「モデルウォークよ!」とカッコつけて歩くのも面白い。
3つめは、空気のにおいをかぐこと。においに意識が行くと、舌の違和感がスパンと切れる。とはいえ、ウォーキング中にマスクの中の自分の息のにおいを嗅ぐのはなんか嫌なので、マスクにアロマスプレーをかける日もある。
4つ目は、寝起きの呼吸を再現してみること。寝起きは舌の違和感を感じづらい。寝起きの呼吸を再現するだけでも全然違う。上手くいくとふわーっと違和感を感じない瞬間がやってくる。
あとは月並みだけど音楽を聴いたりすると心地よいウォーキングタイムになる。とはいえ、正直そんなに数十分ウォーキングしただけで脳内麻薬の働きを実感できたことはない(笑)。それでもちょっとしたコツで、舌痛症患者のウォーキングは心地良くなると思う。