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子どものいる暮らしと大人ふたりの暮らし。結局どっちも欲しくて、一周回ってまだ回る。

私はいま30歳をちょっと過ぎたくらいの年齢で、子育て中や妊娠中の友達もだいぶ増えてきた今日この頃。

かくいう私も、子どもがめっちゃ欲しかった。いや、完全に過去形ではなく、今も希望はある。26歳で結婚した後、「子どもが欲しい!!」のピークは、28歳前後だったと思う。子どもは「30歳までに」を完全に意識してたな。自分にプレッシャーをかけていた。ごめんね当時の私。

しかし、諸々の現実を考えると、自分たち夫婦はまだ子どもを迎える準備が整っているとは言えなかった。「欲しいけど、まだもうちょっと先だよね」と、子どものことは一旦置いといて、夫とふたりで目の前のことをひとつずつ越えていく日々。今となってはこの日々も愛しくてたまらないのだけど、当時は割と必死だった。この愛しい日々と現実たちの諸々については、長くなるのでまたの機会に。

後に結婚した友達や知り合いが順調に(当時の私にはそう見えた)子どもを産み続ける中、「みんなができることなのに、何で私には無理なの。」と涙する日もあった。今思うと、「みんな」ってずいぶん雑な括り方だなぁ、とかいろいろツッコみたいんだけど、当時の私は「順調に人生を送っているように見える友達」の像を勝手に頭の中に作り上げ、自分に「希望を叶えられない残念な人」のレッテルを貼り付け、勝手に比較して惨めな気持ちを生み出していたのだ。今でこそ、こんなふうに少し冷静に書けたけれども、28歳当時の私には難しいことであった。

そうこうしているうちに私は30代になった。30歳になったときに感じていたことを素直に書くと、「夫とふたりの、今の暮らしが楽しい」。​

ふたりとも健康でいられれば、お金と時間の余裕を少しだけ確保できれば、大人ふたりの暮らしは自由が大きい。ふたりで気ままに出かけたり、美味しいものを用意して食べたり、たまに旅行したり、、、って、何か楽しい!と気がついてしまった。

小さいお子さんがいる友達や親戚の家に行くと、完全に子ども中心に回っていく空気を目の当たりにする。子育ての経験がない私が軽々しく言うべきではないとも思うのだが・・・大きな幸せだけじゃなくて、大変さとか心配とか責任感とか・・他にも決して言い表しきれないであろう本当にいろんなものを抱えながら子育てに奮闘している大人たちの様子を目の当たりにする。

子どもはかわいい。めちゃめちゃかわいい。ただ、「かわいいねぇ~~~!!」とテンションを上げて目を細めているだけの訪問者(自分)は何て気楽なんだろう、とも思う。

気が小さくて心配ごとも多い私、子育てなどできるのか?という不安がにょきにょきと成長した。今の暮らしは、「心配」というものがあんまり多くないから、正直なところ気持ちが楽なのだ。そして、前述のとおり楽しいと感じている。

一方で、やっぱり子どもも含めた家族の暮らしって、(まだ「憧れ」、という要素もかなりあると思うけど)かけがえのない尊いものにも思う。あとは夫の子どもが欲しい、という考えも相変わらず消えることはない。あ、大好きで尊敬している夫のことはまた今度書きたいと思う。

・・・タイトルには、今の私の状況をそのまんま書いたわけです。

おそらく、もう少しだけ、ぐるぐると考え続けるだろう。そしていつか「よし、もう子どもを迎えたいね」もしくは「このままふたりで生きていこうね」と心が決まるときが訪れるのだろう。自分たちで決めたことなら、あんまり後悔しないはずだから、焦りすぎずにそのときを待とう。

(28歳の私、安心すると良い。まだ子どもはいないが、けっこう楽しく暮らしているよ。欲張りなのは変わってないけど。思ったより悲観することはないよ。)

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