つながるスイッチ!! -vol.25-支え合い推進会議ーその⑯ー「田主丸校区」の取り組み
田主丸総合支所と同じ施設内にある
田主丸校区コミュニティセンターでの取材。
7月の豪雨で床上浸水した物が上に上げられ
当時の被害の跡が残っていました。
今回お話を伺った
清水さんと鹿毛さんからは
何か少しでも地域の力になりたい!という
熱い思いが伝わってきました。
しなやかで強い!
そんな田主丸校区の
「つながるスイッチ!!vol.25」、スタートです。
今回は田主丸校区の取り組みを紹介します。
田主丸校区社会福祉協議会
会長 清水 憲一(しみず けんいち)さん
田主丸校区まちづくり振興会
事務局長 鹿毛 晃二(かげ こうじ)さん
お二人にお話をお聞きしました。
1、「ささえあいの会なんかかせし隊」スタート
田主丸校区では令和2年9月に
校区全世帯を対象としたアンケート調査(困りごと・協力者)を実施しました。
「アンケートの結果、ゴミ出し支援や家の片付け、庭の剪定などの困りごとが上がってきました。
まずは、取り組みやすいゴミ出し支援からスタートすることにしました」と清水さん。
何度も話し合いを重ね、
令和4年10月に「ささえあいの会なんかかせし隊」(以下:かせし隊)が誕生。
かせし隊は、ゴミ出し支援をする団体として発足したものの、
活動していたのが1つの自治会のみだった上、依頼自体もなかなかありません。
改めて「かせし隊」の活動内容を検討することにしました。
「田主丸校区にはふれあいの会がないため、日頃の見守り活動は民生委員を中心に行われていました。
そこで、『かせし隊』も見守り活動を担ってみてはどうか、となり活動内容として加えることになりました。依頼を待っているだけではなく、私たちから校区の皆さんに近づいていかないといけないと感じました。見守り訪問活動はそのきっかけになればと思いました」と鹿毛さんは話されます。
2、「ささえあいの会なんかかせし隊」の拡がり
元々、田主丸校区では、サロン活動や子ども食堂など様々な活動が行われていました。
仲間を増やすため、それぞれに声をかけ、賛同された人が「かせし隊」に加入。
現在39名が登録されています。
「いずれは子ども食堂、サロン、見守り訪問、食事サービスなど、活動している全員に『かせし隊』へ登録してほしいです。『かせし隊』発展のため、全員で協力して取り組んでいます」と清水さん。
「かせし隊」は、見直しを続け、日々パワーアップしています。
3、田主丸校区の特徴
久留米市内でも有数の自治会数を誇る田主丸校区。
全部で39の自治会があります。
多いからこその苦労があるそうです。
「会議を行なっても、なかなか意見がまとまりません。ゴミ出し支援も、もともとはサロンを実施している自治会で一斉にスタートする予定でしたが、全自治会が同じ方向を向くのは難しい。だったらできる自治会から始めて、徐々に活動の輪が拡がっていけば良いと思い、動いています」と、力強く清水さんは話されます。
「まとまらないから諦めるのではなく、少ない人数でも活動を始め、その活動に周りが気付いて仲間が増えていく…そのような校区になりたいですね。常に臨機応変に対応し、田主丸校区はパワーアップしていきます!」と、鹿毛さんの言葉も力強いです。
4、活動を通して思うこと、これからのこと
●清水さん
みんなが楽しく過ごせる校区になれるよう、これからも尽力していきたいです。また、10年後、20年後を見据えて動かなくてはいけないと感じています。そのためにも、これから校区を担っていく10代、20代の若い人にも会議に入ってもらい意見を聞きたいです。若い人たちの意見を汲み取って、私たちがバックアップしていきたいですね。
「かせし隊」では、他の困りごとにも対応できるようになりたいです。昨年水害を経験したことで、校区の防災面も強化していきたいと強く思いました。課題ややりたいことはたくさんです!
●鹿毛さん
校区内でたくさんのサロンやイベントを立ち上げていきたいと思ってます。一人暮らしの高齢者や、外部との交流を持たない人など、手を差し伸べるべき方々がまだ多くいらっしゃいます。そういう人たちに、外に出る機会や場をたくさん用意したいです。強引に外に出ようと誘うのではなく、自発的に興味を持って外に出てもらうことが大事だと思っています。そのためにも様々な面白い企画を行うことが大事です。今、校区全体を対象とした集いの場の立ち上げを検討中で、上映会や講師を呼んでセミナー開催などをする予定なんですよ!
「かせし隊」に参加したい人も増やしていきたいです。若い人たちにも参加してもらい、次の担い手探しも動かないといけません。今後も目標を作り、それを1つ1つ進め、解決していこうと思います。
5、取材を終えて
熱い想いを持つ清水さんと鹿毛さん。「清水会長がおられたからここまでやってこられました」と話す鹿毛さん。ほぼ同じ時期に就任し、田主丸校区に関わることになったお二人は同志のように強い絆で結ばれているようでした。39の自治会全部を一緒に進むのは難しい。ただ難しいからと足を止めるのではなく、今活動している既存の団体に声をかけ、できるメンバーから活動を始め、徐々に仲間の和を拡げていました。自治会が多い校区だからこそ苦労があり、でも新たな形を見つけて進み続ける田主丸校区の力強さを感じることができる取材でした。
元自衛隊の清水さん。取材中、ずっと姿勢も良くハキハキと受け答えされていました。1日の終わりの晩酌が一番の楽しみだそう。読書、釣り、写真など多趣味の鹿毛さん。自分の小さな出来事を紹介するような広報紙を作ってみたいそうです。
【まとめ】
・令和4年10月「ささえあいの会なんかかせし隊」スタート
・ゴミ出し支援だけでなく、見守り訪問活動も行い、私たちから地域の皆さんに近づいていく
・サロン活動や子ども食堂など既存の活動・団体に声をかけ仲間にする
・できる自治会から活動をスタートさせ、徐々に仲間を増やしていく
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